WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン
ロバンペラが優勝、GR YARIS Rally1を初優勝に導く
チーム復帰初戦のラッピは総合3位を獲得しダブルポディウム!
概要/Outline
 2月27日、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの競技最終日デイ3が、ウーメオーのサービスパークを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 69号車)が優勝、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(4号車)が総合3位でフィニッシュしました。なお総合2位につけていたエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は、残念ながらリタイヤとなりました。

 ロバンペラもまたハイブリッドシステムに問題を抱えた状態でスタートしましたが、オープニングのSS16では今大会6本目のベストタイムを記録。その後も安定した走りを続け、最終のパワーステージでは2番手タイムでフィニッシュし、ボーナスポイントを獲得するとともに、昨年第9戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ以来となるWRC3勝目をあげ、GR YARIS Rally1に最初の勝利をもたらしました。

 ロバンペラは今回の勝利でドライバー選手権首位に立ち、2位のライバルに14ポイント差を築きました。また、2018年以来のチーム復帰を果たしたラッピが総合3位に入ったことにより、チームもマニュファクチャラー選手権で首位に立ち、選手権2位のライバルに24ポイントのリードを築いています。なお、ロバンペラの父であるハリ・ロバンペラ氏は、2001年にWRCラリー・スウェーデンで勝利を収めており、親子2代でのラリー・スウェーデン優勝が実現しました。

 昨年からチームのパートナーであるエンドレスにとっても、GR YARIS Rally1の初優勝は、自身が供給するブレーキディスクのWRCでの初優勝であり、このようにすばらしいチームと仕事ができることまたこの新時代のラリー車のために働けることを大変誇りに思います。

 WRC次戦は、4月21日から24日にかけて、クロアチアの首都ザグレブを中心に開催される「クロアチア・ラリー」です。昨年、初めてWRCとして開催されたこのイベントは、全ステージがターマックで行われますが、コーナーイン側の未舗装路部分をショートカットする「インカット走行」により、多くの砂利や泥が掻き出され、非常に滑りやすくトリッキーな路面コンディションとなるのが特徴です。

 ラリーの詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/