レースレポート
スーパー耐久シリーズ 2022 第2戦 富士スピードウェイ 13号車
[予選/6月3日(金)] 13号車 2位
Aドライバー/伊東 黎明………2位 PM 12:15〜 15分間 ドライ
   Bドライバー/石坂 瑞基………2位 PM 13:10〜 15分間 ドライ
   Cドライバー/花里 祐弥………4位 PM 14:00〜 15分間 ウェット (赤旗中断あり)
Dドライバー/岡田 整…………4位 PM 15:20〜 15分間 ウェット

第2戦の舞台は富士スピードウェイ。今シーズンで5回目を迎える富士24時間レースだ。 開幕戦の鈴鹿では勝てるチャンスを逃してしまっているだけに、今回の富士で巻き返しを図りたい。

今回13号車はドライバー育成の一環として、伊東 黎明/石坂 瑞基/花里 祐弥の3人のドライバーに加え、織戸 学選手のショップで店長を務める岡田 整を起用。岡田は2020シーズンの86/BRZ Raceでチャンピオンに輝いた伸び盛りのドライバー。今回の24時間レースを走ってもらい、色々なことを学んでもらえれば…と考え、5月の公開練習からチームに加わってもらった。

24時間の決勝レースに向けて行われた予選。これまで6号車・7号車のランサーエボリューションの速さに諦めていた感のある予選だが、今回は伊東&石坂のコンビが次に繋がるアタックを見せる。Aドライバーの伊東が出したタイムは、Aドライバートップタイムからわずか0.087秒差の2番手。Bドライバーの石坂も、約0.5秒遅れの2番手と好タイムを記録した。一方で伊藤はシフトミスもあったということで、悔しさを見せていた。

A/Bドライバーの予選アタックの結果、13号車はクラス2番手のグリッドを獲得。予選終了後は24時間レースという長丁場な決勝に備えて、各部のチェックを念入りに行った。
[決勝/6月4日(土)〜5日(日)] 13号車 クラス2位
スタート  6月4日 14時59分39秒 チェッカー 9月6日 15時02分47秒452
路面コンディション ドライ


土曜日の午後3時前、24時間先のチェッカーを目指してスタートが切られる。スタートドライバーは石坂。4番手からスタートした7号車が2番手にポジションアップするなど、序盤のポジション争いが繰り広げられるが、石坂はタイヤの温存などを考え落ち着いた走りに徹する。

レースが動き出したのは、1時間が経過したあたりだった。逃げていた6号車がペースダウンピットイン。さらに開幕戦で優勝している225号車のGRヤリスも2時間25分経過したところでピットイン。3時間が経過した時点で、13号車は2番手に2ラップ以上の差を付ける独走態勢に入り、午後9時過ぎには4人のドライバーが乗り終えた。スタートから12時間、折り返し地点となる夜中の3時過ぎには、2番手の59号車WRX STIに5ラップ差を付け、6ラップ遅れで3番手の225号車が追いかける展開となった。

13号車は自分たちのペースを守りながら、SCが入ったところで5回目のピットストップ。SCのレースコントロールが長引くと判断して、ここで10分間ストップを消化。この読みがズバリ的中。SCが解除された30秒後にはピットアウトすることが出来た。これによりタイムロスを最小限に抑えることに成功し、順調にレースを進められていた。

信じられない事態が起きたのは、スタートから19時間30分が経過した時だった。ステアリングを握っていた花里から無線連絡があり緊急ピットイン。ピット前にマシンを止めず、ガレージへ頭から入ってくる。マシンを確認すると、フロント右側のドライブシャフトが折損(せっそん)。この時点で2番手につけているのは225号車で、その差は5ラップ(約10分)。必死になってドライブシャフト交換するが、レースに戻るのに20分ほどかかってしまう。2番手に踏みとどまることはできたが、225号車との差が6ラップついてしまった。厳しい状況に追い込まれてしまったことは事実だが、チェッカーまでの6時間で逆転を狙う。

13号車は伊藤/石坂を中心に、225号車より2秒以上も速いタイムで追いかける。チェッカーまで3時間となった時点で、その差を3ラップまで詰める。ワンチャンスで逆転が可能なところまで追い上げたが、当然225号車は13号車との差を計算しながらラップを重ねていく。最終的に優勝には届かず、開幕戦に続く2番手でのチェッカーに終わってしまった。これでシリーズランキングでは2位をキープしたものの、ランキングトップの225号車との差は16.5ポイントにまで広がってしまった。

次戦SUGOラウンドではST−2クラスの開催がないため、13号車の次のレースはオートポリスとなる。ポイント差を考えると、オートポリスは絶対に落とせないレースだ。万全の体制で九州に乗り込みたい。

スタート 6月4日(土) 14時59分39秒
スタートポジション 2位 ドライバー 石坂

16:25 (残り: 22時間35分)  45LAP  1位
PIT STOP 1 回目 ドライバー交代 石坂→花里 Fタイヤ交換/給油

17:52 (残り: 21時間08分) 88LAP 1位
PIT STOP 2 回目 ドライバー交代 花里→岡田 F&Rタイヤ交換/給油

19:22 (残り: 19時間38分) 132LAP 1位
PIT STOP 3 回目 ドライバー交代 岡田→伊東 F&Rタイヤ交換/給油/オイルチェック

19:28〜19:34 FCY(SC導入に移行
19:34〜19:49 SC

21:08(残り: 17時間52分) 180LAP 1位
PIT STOP 4 回目 ドライバー交代 伊東→石坂 Fタイヤ交換/給油

21:20〜21:56 SC
22:07〜22:11 FCY

23:08 (残り: 15時間52分) 230LAP 1位
PIT STOP 5 回目 ドライバー交代 石坂→花里 F&Rタイヤ交換/給油

23:56〜 0:27 FCY

0:43(残り: 14時間17分) 275LAP 1位
PIT STOP 6 回目  ドライバー交代 花里→岡田 Fタイヤ交換/給油

2:12 (残り:12時間48分) 319LAP 1位
PIT STOP 7 回目 ドライバー交代 岡田→伊東 F&Rタイヤ交換/給油

2:23〜 2:34分 FCY
3:24〜 3:29分 FCY(SC導入に移行)
3:29〜 3:44分31 SC

3:30 (残り:11時間30分) 357AP 1位
PIT STOP 8 回目(10 分間STOP)
ドライバー交代なし 伊東 F&Rタイヤ交換/給油/ブレーキローター&パッド交換

3:24〜 3:29分 FCY(SC導入に移行)
3:29〜 3:44分31 SC

4:58 (残り:10時間02分) 395 LAP 1位
PIT STOP 9回目 ドライバー交代 伊東→石坂 F&Rタイヤ交換/給油

4:58〜 5:03 FCY

6:29 (残り:8時間31分) 440LAP 1位
PIT STOP 10 回目 ドライバー交代なし 石坂 F&Rタイヤ交換/給油

7:49 (残り:7時間11分) 480LAP 1位
PIT STOP 11 回目 ドライバー交代 石坂→花里 F&Rタイヤ交換/給油

8:26 (残り:6時間 34分) 498LAP 1位
PIT STOP 12 回目 ドライバー交代なし 花里 F&Rタイヤ交換/給油/ローター交換/フロント右側ドライブシャフト交換

8:54〜 8:59 FCY
9:41〜 9:44 FCY

10:20 (残り:4時間40分) 542 LAP 2位
PIT STOP 13 回目 ドライバー交代 花里→伊東 Fタイヤ交換/給油

11:48 (残り:3時間12分) 586 LAP 2位
PIT STOP 14 回目 ドライバー交代 伊東→石坂 F&Rタイヤ交換/給油

13:14 (残り:1時間 46分) 629 LAP 2位
PIT STOP 15 回目 ドライバー交代なし 石坂 F&Rタイヤ交換/給油

13:42〜13:50 FCY
14:13〜14:16 FCY

14:30 (残り:30分) 663 LAP 2位
PIT STOP 16 回目 ドライバー交代 石坂→伊東 タイヤ交換なし/給油

14:35〜14:39 FCY

チェッカー 6月5日(日) 15時01分31秒239
走行時間:24時間03分24秒339  LAP:678LAP
ST-2 クラス2位(総合20位)

伊東 黎明……… 183LAP BEST:1分55秒458
石坂 瑞基……… 256LAP BEST:1分54秒680
花里 祐弥……… 151LAP BEST:1分55秒469
岡田 整………… 88LAP BEST:1分56秒375