STI NBR CHALLENGE 2022
The 50th ADAC Total Energies 24h Nürburgring
SUBARU WRX STIはリタイヤ
レポート/Report

5月28日16時にスタートした第50回ADACニュルブルクリンク24時間レースは、合計133台が出場。3年ぶりの同レース参加となったSUBARU/STIチームは、2019年モデルをベースに幅広タイヤ、電動パワーステアリング、追突防止モニターシステムを採用するなどの改良を加えたSUBARU WRX STIを持ち込み13回目のニュルブルクリンク(NBR)24時間レースに臨みました。パートナーをつとめるエンドレスが3年前同様、ブレーキパッドを供給しています。

26日から27日にかけて3回行われた公式予選では、ヴァン・ダムがクリア・ラップを捉え、9分1秒904を記録。目標達成にはわずかに及びませんでしたが、それでも133台中58位、SP3Tクラストップを獲得。

迎えた28日の決勝レース。ヴァン・ダムがスタートをつとめる114号車SUBARUWRX STIは、徐々に順位を上げ、クラス2位を大きく引き離していきました。日没は9時30分過ぎ、さらにコースが暗闇に包まれるのは10時を回ります。今年のレースは北コースの山間部で断続的にイエロー区間が続き、総合優勝を争う有力チームでさえ、この時間帯にクラッシュにより多くが姿を消しました。一方WRX STIは、日付が変わりレースが1/3を終えた午前0時時点には総合44位にまで順位を上げていました。順調に見えたレースでしたが、午前3時直前に佐々木選手のドライブ中、長い下り坂を6速全開走行時に左前輪がバーストし、右側ボディにダメージを負ってストップしてしまいました。トラックに載せられ、マシンはパドックまで戻ってきましたが、ダメージはメインフレームにまで及んでおり、レース中の修復は不可能と判断され、リタイヤを決めました。

3年ぶりのレースの結果は非常に残念なものとなってしまいましたが、日本から唯一参戦したSUBARU/STIチームは、その速さとチーム力を存分に発揮し、多くの観客の記憶に残ったことと思います。 来年以降の計画はまだ分かりませんが、是非挑戦を継続して欲しいと願っています。その際は、またエンドレスがブレーキパッドを供給できるよう努力を続けてまいります。

レースの詳細については、STIの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://www.subaru-msm.com/2022/nbr/