2021年もENDLESSユーザーがGT300クラスで活躍、60号車が最終戦を制し、富士で2連勝を達成!
244号車、31号車、21号車も各1勝を獲得
2021年はENDLESS勢が計5勝をマーク!
概要

国内外のモータースポーツシーンで活躍するENDLESSは、日本発の国際シリーズであるSUPER GTでも数多くのユーザーをサポート。なかでも、GTA-GT300(旧JAF-GT)およびFIA-GT3の車両規則を採用するGT300クラスには数多くのENDLESSユーザーが参戦している。同クラスは車種ラインナップが多く、世界的に見ても激戦のクラスとなっているが、計29台のうち、16台がENDLESSのブレーキアイテムを採用するなど50%以上のシェアを誇っており、シーズン序盤からENDLESS勢が躍進していた。

まず、LM corsaの60号車「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」が第2戦の富士を制すると、Max Racingの244号車「たかのこの湯GR Supra GT」が第3戦の鈴鹿を制覇。さらにハイブリットを搭載したaprの31号車「TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」が第6戦のオートポリスで初優勝を獲得したほか、Audi Team Hitotsuyamaの21号車「Hitotsuyama Audi R8 LMS」が第7戦のもてぎを制したことは記憶に新しい。

そして、最終戦となる第8戦の富士では60号車、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが今季2勝目を獲得するなど富士大会の2連勝でランキング3位に浮上。8戦中5勝をマークするなど、2021年のSUPER GTでもGT300クラスではENDLESSユーザーの活躍が目立つシーズンとなった。
2021年のSUPER GT

国内最大級の人気シリーズを誇るSUPER GTのGT300クラスは、日本独自の規定で開発された “GTA-GT300”および“マザーシャーシ”のほか、国際規定の“FIA-GT3”といったように複数のレギュレーションを採用。これにより、車種バリエーションが多彩で、まさにGT300クラスは”世界一の激戦区“と謳われているが、同クラスにおいても数多くのENDLESSユーザーが参戦しており、2021年のシリーズにおいてもENDLESS勢が素晴らしいパフォーマンスを披露していた。

なかでも目を見張る飛躍を遂げたのが、“GTA-GT300”および“マザーシャーシ”の国内規定を採用したGTA-GT300モデルだと言えるだろう。同モデルは改造範囲が広く、ブレーキに関しても多くのパーツを自由に変更できることから、数多くのチームがENDLESSのモノブロックキャリパーおよびブレーキディスク、ブレーキパッドを採用。そのなかで最も素晴らしい活躍を見せたのがトヨタGRスープラで、ENDLESSのブレーキシステムを採用したLM corsaの60号車「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」がシーズン唯一の500kmレースとして開催された第2戦の富士を制覇した。

同じくENDLESSのブレーキシステムを採用したMax Racingの244号車「たかのこの湯GR Supra GT」も第3戦の鈴鹿でシーズン初優勝を獲得している。さらに60号車のSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTは最終戦として開催された第8戦の富士を制してシーズン2勝目を獲得。富士ラウンドの2連覇を果たしたことにより、ランキングにおいても3位に浮上して2021年を締めくくった。

ちなみに埼玉トヨペット Green Braveの52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」もENDLESSのブレーキシステムを採用している。残念ながら2021年は未勝利に終わったが、第1戦の岡山と第4戦のもてぎで3位に入賞したほか、第2戦および第8戦の富士では一時レースを支配するなど圧倒的な強さを見せていた。

また、2台の「TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」を投入するaprもハイブリッド非搭載の30号車、ハイブリッド搭載の31号車ともにENDLESSのキャリパーを採用しており、なかでもローターやブレーキパッドを含めてENDLESSのブレーキシステムを採用する31号車は、滑空テストで得たハイブリッドにおける回生ブレーキのデータに合わせてアップデートを実施。リヤ側の径を322mmとした小型ローターと専用の磨材を採用したHV用のブレーキパッドを装着したことによって、マシンのバランスが向上した結果、第6戦のオートポリスでポール・トゥ・ウインを獲得し、ZVW50型プリウスでの初優勝を獲得した。

一方、FIA-GTのGT3モデルは改造範囲が制限され、ブレーキャリパーもFIAのホモロゲーションを取得しなければならないことから、各チームともに純正の公認キャリパーを採用している。しかし、ブレーキパッドは自由に交換できることから、数多くのチームがニュルブルク24時間レースでも豊富な実績を持つENDLESS製のブレーキパッドを採用。そのなかで素晴らしい活躍を見せていたのが、アウディスポーツのサポートを受けるAudi Team Hitotsuyamaだと言えるだろう。同チームの主力モデル、アウディR8 LMSの21号車「Hitotsuyama Audi R8 LMS」はENDLESSのブレーキパッドを採用しており、第7戦のもてぎを制覇。ブレーキにとって最も過酷なサーキットを攻略したことは記憶に新しい。

そのほか、K2 R&D LEON RACINGが投入するするメルセデスAMG GT3の65号車「LEON PYRAMID AMG」もENDLESS製のブレーキパッドを採用。残念ながら2021年は未勝利に終わったが、2018年のチャンピオンチームの実力は健在であり、第1戦の岡山で2位入賞を果たすほか、第8戦の富士で22位入賞を果たすなど、2回のポディウムフィニッシュを果たした。

また、2016年のチャンピオンチーム、HOPPY team TSUCHIYAもENDLESSのサポートチームで、ENDLESSのブレーキパッドを装着したポルシェ911 GT3R、25号車「HOPPY Porsche」で活躍。残念ながら未勝利に終わったものの、第7戦のもてぎで5位、第4戦のもてぎと第8戦の富士で6位に着けるなど高い安定性を披露していた。

このように2021年のSUPER GTでも数多くのチームがENDLESSのブレーキアイテムを装着。世界一の激戦区と称されるGT300クラスで計5勝をマークしたほか、各レースでトップ争いを左右することによってENDLESSのブレーキアイテムのパフォーマンスを改めて証明している。