2021年スーパーGTレポート
60号車が第2戦で優勝! 65号車がランキング首位を快走 2021年もENDLESSユーザーが激戦のGT300クラスで活躍
全てのGRスープラがENDLESSのブレーキシステムで躍進 GT500ではフリュード採用の19号車が第3戦で2位入賞!
概要/Outline

日本発の国際シリーズとして2005年に誕生したスーパーGTは世界最速のGTレースと言われている。観客動員数においても国内最大の人気シリーズに発展しているが、国内外のモータースポーツシーンで活躍するENDLESSも同シリーズで多くのユーザーをサポートしている。

まず、トヨタがGRスープラ、ホンダがNSX、ニッサンがGT-Rを投入するGT500クラスでは、全てのマシンがローター、バッドともにカーボン製のワンメイクになっているが、TGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車「WedsSoirt ADVAN GR Supra」はENDLESSのブレーキフリュードを採用。第2戦の富士でポールポジションを獲得したほか、第3戦のもてぎで2位入賞を果たすなど最高峰クラスで躍進している。

一方、GT300(旧JAF-GT)およびFIA-GTの車両規則を採用するGT300クラスにも数多くのENDLESSユーザーが参戦。同クラスは車種ラインナップが多く、世界的に見ても激戦のクラスとなっているが、計29台のうち、16台がENDLESSのブレーキアイテムを採用するなど50%以上のシェアを誇っており、GT300クラスにおいてもシーズン序盤からENDLESS勢が躍進している。

開幕戦の岡山ではK2 R&D LEON RACINGの65号車「LEON PYRAMID AMG」が2位、埼玉トヨペット Green Braveの52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」が3位入賞を果たすほか、第2戦の富士ではLM corsaの60号車「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」が今季初優勝を獲得したことは記憶に新しい。

さらに第4戦のもてぎでも52号車の埼玉トヨペットGB GR Supra GTが3位で表彰台を獲得するなどENDLESSユーザーが混戦のGT300クラスでも躍進。

このようにシーズン序盤から抜群のパフォーマンスを見せているだけに、2021年のスーパーGTでもENDLESSユーザーがGT500、GT300の両クラスでタイトル争いを左右することだろう。

2021年のスーパーGT SUPER GT SERIES 2021

1994年から2004年にかけて争われていた全日本GT選手権(JGTC)の国際化に合わせて、2005年に設立したスーパーGT(SUPER GT)は国内最大級の人気シリーズに成長。事実、1ラウンドあたり3万人から多い時には9万人の観客動員数を誇るなど、まさに日本発の国際シリーズとして大きな成功を収めている。

同シリーズはGT500クラス、GT300クラスの混走で争われており、最高峰のGT500クラスにはトヨタ、ホンダ、ニッサンの3台メーカーが集結。2000ccターボの専用モデルを投入しており、世界最速のGTカーとして謳われている。

一方、GT300クラスはスーパーGT独自の車両規定である”JAF-GT“および”マザーシャーシ“などのGT300モデルと、国際規定の”FIA-GT3“といったように複数のレギュレーションを採用していることが特徴で、これによりSUPER GTだけの専用モデルから、最新のGT3モデルまで様々なマシンがエントリーしている。車種バリエーションが多彩で、まさにGT300クラスは”世界一の激戦区“と謳われているが、カテゴリーを問わず、国内外のモータースポーツシーンで活躍するENDLESSは、以前からスーパーGTに参戦する多くのチームにブレーキアイテムを供給しており、同シリーズにおいてもENDLESSユーザーが激しいトップ争いを展開している。

2021年のスーパーGTも新型コロナウイルスの影響で海外ラウンドが中止され、国内サーキットのみを転戦するシリーズとなっているが、独自のサクセスウェイトおよびVOP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)を採用することによって、特定のマシンがシリーズを支配することなく、常にマシンを入れ替えながら激しい上位争いが展開している。しかし、そのなかにあってもENDLESSユーザーたちは素晴らしいパフォーマンスを披露している。

まず、ロータ&パッドともにカーボン製のシステムが採用されているGT500クラスでは、TGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車「WedsSoirt ADVAN GR Supra」が躍進。ENDLESSのブレーキフリュードを武器に、第2戦の富士でポールポジションを獲得したほか、第4戦のもてぎでも予選で2位につけると、決勝で2位入賞を果たすなど猛威を発揮している。

一方、GT300クラスでも数多くのENDLESSユーザーが上位争いを展開。なかでも注目を集めているのが、”JAF-GT“および”マザーシャーシ“の国内規定を採用したGT300モデルだと言えるだろう。

同モデルは改造範囲が広く、ブレーキに関しても多くのパーツが自由に変更できることから、数多くのチームがENDLESSのモノブロックキャリパー、ブレーキディスクおよびパッドを採用しており、キャリパー、ディスクの装着率は実に75%。

具体的には埼玉トヨペット Green Braveの52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」を筆頭に、LM corsaの60号車「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」、Max Racingの244号車「たかのこの湯GR Supra GT」と全てのGRスープラがENDLESSのブレーキシステムを採用。

さらにTEAM MACHも5号車のトヨタ86 MC、「マッハ車検GT NET MC86マッハ号」にENDLESSのブレーキキャリパーおよびローターディスク、ブレーキパッドを採用するほか、2台の「TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」を投入するaprもハイブリッド非搭載の30号車、ハイブリッド搭載の31号車ともにENDLESSのキャリパーを採用している。

一方、FIA-GTのGT3モデルは改造範囲が制限され、ブレーキャリパーおよびディスクもFIAのホモロゲーションを取得しなければならないことから、各チームともに純正の公認パーツを採用。ENDLESSもBMW M6 GT3とレクサス RC F GT3用のディスクが採用されており、ホモロゲーションを取得している。ブレーキパッドは自由に交換できることから、数多くのチームがニュルブルク24時間レースでも豊富な実績を持つENDLESS製のブレーキパッドを採用している。

2018年のシリーズでドライバーズ部門およびチームズ部門を制したK2 R&D LEON RACINGが引き続きメルセデスAMG GT3の65号車「LEON PYRAMID AMG」にENDLESS製のブレーキパッドを採用するほか、アウディスポーツのサポートを受けるAudi Team Hitotsuyamaも主力モデルのアウディR8 LMSの21号車「Hitotsuyama Audi R8 LMS」にENDLESSのブレーキパッドを採用している。

さらにPACIFIC CARGUY Racingのフェラーリ488 GT3、9号車の「PACIFIC NAC CARGUY Ferrari」もENDLESSのブレーキパッドを装着するほか、2016年のシリーズでドライバーズ部門およびチームズ部門と二冠を達成したHOPPY team TSUCHIYAもENDLESSのサポートチームで、ENDLESSのブレーキパッドを装着した25号車「HOPPY Porsche」を投入していることもGT300クラスにおけるトピックスだと言えるだろう。

そのほか、Yogibo Drago CORSEが34号車「Yogibo NSX GT3」、TEAM UPGARAGEが18号車「UPGARAGE NSX GT3」にブレーキパッドを採用するなど、ホンダの有力チームも主力モデルのホンダNSX GT3にENDLESSのブレーキッパッドを装着している。さらに、ニッサンGT-R NISMO GT-3の48号車「植毛ケーズフロンティアGT-R」を投入するNILZZ RacingもENDLESSユーザーだ。

このように2021年のスーパーGTでも数多くのチームがENDLESSのブレーキアイテムを装着しているが、GT300クラスでも彼らENDLESSユーザーが上位争いを展開している。

まず、開幕戦の岡山では予選で3位につけていたK2 R&D LEON RACINGの65号車「LEON PYRAMID AMG」が2位、同じく予選で2位につけていた埼玉トヨペット Green Braveの52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」が3位入賞。さらに第2戦の富士では予選で3位につけていたLM corsaの60号車「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」が500kmの決勝で逆転を果たし、優勝したことは記憶に新しい。

第4戦のもてぎはブレーキに厳しいサーキットとして知られるが、Max Racingの244号車「たかのこの湯GR Supra GT」が予選で2位につけるほか、決勝では52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」が3位入賞を果たし、シーズン2度目の表彰台を獲得。そのほか、25号車「HOPPY Porsche」が6位、9号車「PACIFIC NAC CARGUY Ferrari」が7位、30号車「TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」が8位、65号車「LEON PYRAMID AMG」が9位、18号車「UPGARAGE NSX GT3」が10位につけるなど、抜群のブレーキ性能が求められるもてぎでENDLESSユーザーが上位に入賞することによって、ブレーキアイテムのパフォーマンスをあらためて証明した。

この結果、65号車のK2 R&D LEON RACINGがチーム部門でランキング首位につけるほか、60号車のLM corsaが同2位につけるなどタイトル争いを展開。今後も各ラウンドでの躍進が期待されるほか、タイトル争いも左右するだけに2021年のスーパーGTではGT500クラス、GT300クラスともにENDLESSユーザーの動向に注目したい。