Super GT 2020
新型コロナウイルスの影響により3ヶ月遅れで開幕!
2020年もENDLESSユーザーが激戦のGT300クラスで活躍
注目のニューマシン「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」がデビュー戦で優勝!
「マッハ車検GT NET MC86マッハ号」が3位入賞! 計6台がトップ10で完走
概要/Outline
日本発の国際シリーズとして2005年に誕生したスーパーGTは世界最速のGTレースと言われている。観客動員数においても国内最大の人気シリーズに発展しているが、国内外のモータースポーツシーンで活躍するENDLESSも同シリーズで多くのユーザーをサポートしている。
なかでも、JAF-GTおよびFIA-GTの車両規則を採用するGT300クラスは車種ラインナップが多く、世界的に見ても激戦のクラスとなっているが、以前から数多くのENDLESSユーザーがGT300クラスに参戦。2020年もGT300クラスに参戦している30台のうち、15台がENDLESSのブレーキアイテムを採用するなどGT300クラスにおいて約50%のシェアを誇る。
スーパーGTは独自のハンディウェイト、BOP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)を採用していることから、特定のマシンがシリーズを支配することなく、常にマシンを入れ替えながら激しい上位争いが展開されているが、その多くがENDLESSのブレーキアイテムを採用。2020年のシーズンは新型コロナウイルスの影響により、3ヶ月遅れの開幕となったほか、今シーズンは遠征を避けるべく、富士スピードウェイ(静岡県)、鈴鹿サーキット(三重県)、ツインリンクもてぎ(栃木県)の3コースのみで開催されるなど変則的なカレンダーとなったが、7月18日~19日に富士スピードウェイで開催された第1戦でもENDLESSユーザーが躍進している。
なかでも、2020年にデビューした注目のニューマシン、GRスープラが抜群のパフォーマンスを披露しており、ENDLESSのブレーキシステムを採用したSaitama Toyopet Green Braveの52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」が予選4位から逆転で初優勝を獲得した。
2020年からENDLESSのブレーキシステムを採用したTEAM MACHの5号車、トヨタ86 MCの「マッハ車検GT NET MC86マッハ号」が3位で表彰台を獲得したほか、計6台のENDLESSユーザーが10位以内で入賞。このように開幕戦から抜群のパフォーマンスを見せているだけに、2020年のスーパーGTでもENDLESSユーザーが激戦のGT300クラスでタイトル争いを左右することだろう。
2020年のスーパーGT SUPER GT SERIES 2020
1994年から2004年にかけて争われていた全日本GT選手権(JGTC)の国際化に合わせて、2005年に設立したスーパーGT(SUPER GT)は国内最大級の人気シリーズに成長。事実、1ラウンドあたり3万人から多い時には9万人の観客動員数を誇るなど、まさに日本発の国際シリーズとして大きな成功を収めている。
同シリーズはGT500クラス、GT300クラスの混走で争われており、最高峰のGT500クラスにはトヨタ、ホンダ、ニッサンが集結し、2000ccターボの専用モデルを投入。世界最速のGTカーとして謳われているが、それと同時に注目を集めているのが、世界一の激戦区と謳われるGT300クラスだ。
GT300クラスはスーパーGT独自の車両規定である”JAF-GT“および”マザーシャーシ“と国際規定の”FIA-GT“の二つのレギュレーションを採用したことが特徴で、これによりSUPER GTだけの専用モデルから、最新のGT3モデルまで様々なマシンがエントリーしている。車種バリエーションが多彩で混戦のクラスとなっているが、カテゴリーを問わず、国内外のモータースポーツシーンで活躍するENDLESSは、以前からGT300クラスに参戦する多くのチームにブレーキアイテムを供給。同シリーズにおいてもENDLESSユーザーが各ラウンドで激しいトップ争いを展開している。
まず、改造範囲の広いJAF-GT規定モデルは、ブレーキに関しても多くのパーツが自由に変更できることから、数多くのチームがENDLESSのモノブロックキャリパーおよびブレーキローター、ブレーキパッドを採用している。なかでも注目したいのがディーラーチームのSaitama Toyopet Green Braveにほかならない。昨年まで同チームはトヨタ・マークXを投入していたのだが、今季よりGRスープラに主力モデルをスイッチ。ENDLESSのキャリパーおよびローター、パッドを採用した52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」を投入したことは、2020年のGT300クラスにおける最大のトピックスと言っていい。
さらにTEAM MACHも5号車のトヨタ86 MC、「マッハ車検GT NET MC86マッハ号」にENDLESSのキャリパーおよびローター、パッドを採用したほか、Cars Tokai Dream 28も2号車のロータス・エヴォーラMC「シンティアム・アップル・ロータス」にENDLESSの、ローターおよびパッドを採用。これに加えて2台の「TOYOTA GR SPORT PRIUS apr GT」を投入するaprもハイブリッド非搭載の30号車、ハイブリッド搭載の31号車ともにENDLESSのブレーキシステムを採用している。
一方、FIA-GTのGT3モデルは改造範囲が制限され、ブレーキャリパーもFIAのホモロゲーションを取得しなければならないことから、各チームともに純正の公認キャリパーを採用。しかし、パッドは自由に交換できることから、数多くのチームがニュルブルク24時間レースでも豊富な実績を持つENDLESSのパッドを採用している。
具体的には2018年のシリーズでドライバーズ部門およびチームズ部門を制したK2 R&D LEON RACINGが引き続きメルセデスAMG GT3の65号車「LEON PYRAMID AMG」にENDLESSのパッドを採用するほか、今年からホンダの有力チーム、Modulo Drago CORSEもホンダNSX GT3の34号車「Modulo KENWOOD NSX GT3」にENDLESSのパッドを装着。
さらにアウディスポーツのサポートを受けるAudi Team Hitotsuyamaも主力モデルのアウディR8 LMSの21号車「Hitotsuyama Audi R8 LMS」にENDLESSのパッドを採用するほか、PACIFIC-D’station Racinもアストンマーティン・ヴァンテージAMR GT3の9号車「PACIFIC NAC’S D’station Vantage GT3」にブルーのパッドを採用。ニッサンGT-RニスモGT3を投入するGAINERも10号車の「TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R」にENDLESSのパッドを採用している。またディーラーチームのLMcorsaもENDLESSユーザーで、レクサスRC F GT3の60号車「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」も前後ともにブルーのバッドを装着している。同 RC Fはホモロゲーションを取得したディスクも装着。
そのほか、2016年のシリーズでドライバーズ部門およびチームズ部門と二冠を達成したHOPPY team TSUCHIYAもENDLESSのサポートチームで、今季はトヨタ86 MCからポルシェ911 GT3 Rにスイッチ。ENDLESSのパッドを装着した25号車「HOPPY Porsche」を投入していることもGT300クラスのポイントと言えるだろう。
このように2020年のスーパーGTでも数多くの有力チームがENDLESSのブレーキアイテムを装着している。
残念ながら2020年のシーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に遅れたほか、移動の制限を行うべく、開催コースも富士スピードウェイ(静岡県)、鈴鹿サーキット(三重県)、ツインリンクもてぎ(栃木県)の3コースに絞って開催。さらに7月18日~19日、富士スピードウェイを舞台に争われた開幕戦も18日に公式練習、19日に予選と決勝を行う“1デイレース”のフォーマットとして無観客で開催されることとなったが、この変則的な開幕戦においてもENDLESSユーザーたちが序盤から素晴らしいパフォーマンスを披露していた。
まず、走り始めとなった18日の公式練習は曇天のなかで行われるなか、ENDLESSのローターおよびパッドを採用した2号車「シンティアム・アップル・ロータス」がベストタイムをマーク。さらに好天の空の下、19日の午前中に行われた予選ではENDLESSのパッドを装着した65号車「LEON PYRAMID AMG」がQ2を制し、ポールポジションを獲得するなど抜群のパフォーマンスを披露していた。
19日の午後に行われた決勝でも「LEON PYRAMID AMG」が躍進。オープニングラップで2番手に後退したものの、18周目にはトップを奪還するなど、レース序盤はメルセデスAMG GT3の65号車がトップ争いを支配していた。
残念ながら「LEON PYRAMID AMG」はピット作業でタイムロスを演じたことによりトップ争いから脱落。代わってトップ争いの主導権を握ったのが、ENDLESSのブレーキシステムを装着した話題のニューマシン、GTスープラの52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」だった。予選4位から猛追を披露した同マシンは6周目に3番手、18周目に2番手に浮上したほか、ピット作業では“タイヤ無交換”を選択したことで一気にトップへ浮上する。レース終盤にはGT300車両がストップしたことでセーフティカーが入るものの、「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」はレース再開後もコンスタントな走りでポジションをキープし、ニューマシンのデビューウインを達成した。
また、これに追従するようにENDLESSのブレーキシステムを採用する5号車「マッハ車検GT NET MC86マッハ号」も予選6位から猛追を披露、3位入賞を果たし、表彰台を獲得した。
さらにENDLESSのパッドを採用する10号車「TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R」が5位、「LEON PYRAMID AMG」が6位につけたほか、今年からエンドレスのブレーキパッドを採用した34号車「Modulo KENWOOD NSX GT3」が8位、9号車「PACIFIC NAC’S D’station Vantage GT3」が10位に入賞。残念ながら最新型のポルシェ911の投入で話題を集めた25号車「HOPPY Porsche」は19位にとどまることとなったが、計6台のENDLESSユーザーが上位10位以内でフィニッシュすることでブレーキアイテムのパフォーマンスを証明した。
このよう2020年のスーパーGTは変則的なスケジュールで争われているものの、ENDLESSユーザーは素晴らしい対応能力を披露し、開幕戦で猛威を発揮。今後も各ラウンドでの躍進が期待されるほか、タイトル争いを左右することが予想されているだけに、2020年のGT300クラスではENDLESSユーザーの動向に注目したい。
ギャラリー
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