全日本ラリー選手権
2020年も最高峰のJN1クラスで“四強”をサポート!
平成生まれの王者が誕生!27歳の新井大輝がタイトルを獲得!
大輝が2勝をマーク。奴田原文雄が開幕戦を制するなどENDLESS勢が4戦中3勝を獲得
新井敏弘も安定した走りでランキング3位を獲得。不運の続いた勝田範彦も最終戦で3位入賞
概要/Outline

 国内外のレースシーンで活躍するENDLESSはラリーシーンでも活躍している。世界ラリー選手権のWRCでフォードのサテライトチーム、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームをサポートするほか、国内最高峰シリーズとなる全日本ラリー選手権、JRCでもトップドライバーをサポートしており、2020年もENDLESSユーザーたちがトップ争いを展開していた。
 なかでも注目を集めたのが最高峰のJN1クラスにほかならない。2020年のJRCは新型コロナウイルスの影響により、わずか4戦でタイトルが争われるなか、27歳の新井大輝がVAB型のスバルWRX STIを武器に3戦目のラリー北海道、最終戦のツール・ド・九州と2連勝を達成。本格参戦2年目にしてJN1クラスのタイトルを獲得し、JRCにおいて初めて平成生まれのチャンピオンとなった。
   もちろん、奴田原文雄が三菱ランサーエボリューション10を武器に開幕戦の新城ラリーを制してランキング2位につけたほか、新井敏弘は未勝利ながらVAB型スバルWRX STIで安定した走りを披露し、ランキング3位につけるなど、ベテランドライバーが躍進したことでENDLESSのサポートドライバーがランキングでトップ3を独占。さらに不運のトラブルでリタイアが続いてきた勝田範彦もVAB型スバルWRX STIを武器にツール・ド・九州で3位入賞を果たすなど、2020年のJRCもENDLESS勢の活躍が目立つシーズンとなった。
2020年の全日本ラリー選手権/Japanese Rally Championship 2020

 2020年の全日本ラリー選手権、JRCは全10戦での開催が予定されていたのだが、群馬県嬬恋村を舞台にした第1戦のスノーイベント「ラリー・オブ・嬬恋」が2019年の台風の影響で中止となったほか、その後も新型コロナウイルスの影響により多くのイベントが中止。その結果、全4戦でタイトルが争われることになるなか、この前例のないシーズンにおいてもENDLESSのサポートドライバーたちは素晴らしい戦いを演じていた。

 まず、実質的な開幕戦として3月13日~15日、愛知県新城市を舞台に開催されたターマックイベント「新城ラリー」ではADVAN PIAA Rally Teamの奴田原文雄が圧倒的なパフォーマンスを披露。レグ1は雨、レグ2はドライと難しいコンディションとなるなか、奴田原はフロントにENDLESSの鍛造モノブロックキャリパーを装着した三菱ランサーエボリューション10を武器に好タイムを連発し、開幕Vを達成した。

   7月31日~8月2日に京都府京丹後市で開催されたシーズン2戦目のターマックイベント「ラリー丹後」では惜しくもENDLESS勢は勝利を逃したが、それでも開幕戦を制した奴田原が2位につけたことでランキング首位を快走。

 さらに9月12日~13日に北海道帯広市を舞台に開催されたシーズン3戦目の「ラリー北海道」では、開幕戦の新城ラリーと2戦目のラリー丹後で3位につけていた新井大輝がシーズン唯一のグラベル戦を制覇。ENDLESSの鍛造モノブロックキャリパーを装着したスバルWRX STIを武器に大会2連覇を達成したことは記憶に新しい。

 この結果、新井大輝がランキング首位に浮上し、奴田原が2.4ポイント差のランキング2位で追走。さらにトップの新井大輝から5.9ポイント差で新井敏弘がランキング4位につけるなど、2020年のJRCでもENDLESS勢がタイトル争いを展開することとなった。

 この混戦を誰が抜け出すのかが注目を集めるなか、11月27日~28日、佐賀県唐津市を舞台に「ツール・ド・九州」が開催。この最終戦のターマックイベントで幸先の良いスタートを切ったのが奴田原で、SS1でベストタイムをマークし、27日のレグ1をトップでフィニッシュした。

 しかし、28日のレグ2ではトップの奴田原から4.2秒差で2番手に付けていた新井大輝が猛追を開始。SS4、SS5でベストタイムを叩き出し、奴田原とのギャップを短縮した。この大輝のアタックが焦りに繋がったのか、続くSS6で首位の奴田原が痛恨のスピンを喫し、トップ争いから脱落することとなった。

 これでトップに浮上した新井大輝はその後も好タイムを連発し、シーズン2勝目を獲得。本格参戦から2年目、27歳の新井大輝がJN1クラスでタイトルを獲得し、JRCでは初めてとなる平成生まれのチャンピオンとなった。

 タイトル争いに敗れたとはいえ、奴田原も最終戦で2位に入賞を果たし、ランキング2位を獲得。さらに2020年は未勝利ながら、2019年に最高峰クラスの2連覇を果たした新井敏弘もENDLESSの鍛造モノブロックキャリパーを装着したスバルWRX STIを武器に新城ラリーおよびラリー北海道で2位入賞を果たし、ランキング3位でフィニッシュ。ENDLESS勢が4戦中3勝を獲得したほか、シリーズランキングでもトップ3を独占した。

 なお、マシントラブルにより3戦連続でリタイアを喫するなど不運が続いていた勝田範彦も最終戦のツール・ド・九州では安定した走りを披露。タイトル争いからは脱落していたとはいえ、ENDLESSの鍛造モノブロックキャリパーを装着したスバルWRX STIを武器に3位入賞を果たし、最終戦でENDLESS勢が表彰台を独占した。

 またJN5クラスに目を向けると小濱勇希がENDLESSのブレーキパッドを装着したトヨタ・ヤリスで躍進。ラリー丹後で3位、ラリー北海道で2位につけたほか、最終戦のツール・ド・九州ではついにヤリスで初優勝を獲得するなど最終戦でENDLESS勢が2クラス制覇を達成した。

 このように2020年のJRCでもサポートドライバーが活躍したことにより、ENDLESSのブレーキアイテムのパフォーマンスを証明。最終戦のツール・ド・九州ではJN1クラスに2台のトヨタ・GRヤリスが参戦したほか、2021年はそのほかにも数台のトヨタ・GRヤリスの参戦が見込まれていることから、JN1クラスは激しいバトルが展開されることになるだろう。
ギャラリー
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