レースレポート
スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE 3号車
Race1
トップページ >> モータースポーツページ トップ >> スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE 3号車 レポート

マシン #3 ENDLESS GR86 参戦クラス ST-4クラス
Aドライバー/坂 裕之
Bドライバー/菅波 冬悟
Cドライバー/小河 諒
監督 / 中村 稔弘

<#3 ENDLESS GR86>


2023シーズンからGR86にマシンチェンジすると、2024シーズンは最終戦での劇的な展開もありシリーズチャンピオンを獲得した#3 ENDLESS GR86。開幕戦SUGOと第4戦もてぎでの優勝を含め全てのレースで表彰台に乗るなど、シーズンを通して速さと安定感を見せた。

マシンは継続だが、ドライバーは昨年チャンピオンを獲得した坂裕之/菅波冬悟/小河諒に加え、次戦鈴鹿からは社員ドライバーの島谷篤史が加わりシーズンを戦う予定である。

今シーズンもENDLESS製品の開発を目的としたレース活動であることは変わらない。今回からは新たにフロントブレーキキャリパーのピストンをステンレスからアルミへ変更。リアブレーキキャリパーには鍛造削り出しモノブロック2POTのRacingMONO2TAを採用。パッドも新たなテスト品を使用していく。

サスペンションもENDLESS FUNCTIONを採用。昨シーズン途中からMBR(メイクバンプラバー)を組み合わせてセッティングを進めている。熟成したサスペンションとブレーキを武器にシリーズ連覇を狙う。

開幕戦を戦うもてぎは昨シーズン優勝を飾っている相性の良いサーキットだ。一方真夏の第4戦として開催された昨シーズンと異なり、今シーズンは肌寒いコンディションの開幕戦となる。また今回のレースは土曜日にRace1の予選&決勝、日曜日にRace2の予選&決勝と異例のダブルヘッダー開催で、展開が読めないレースウィークとなる。

スーパー耐久シリーズへのエントリーが多数となったことにより、変則的な開催となる2025シーズンのST-4クラス。開幕戦もてぎで2レースを終えたのち、鈴鹿、富士24時間、オートポリス、そして最終戦富士の全6戦でシリーズを争う。



予選
A 坂 裕之 2’11.038 クラス6番手

B 菅波 冬悟 2’09.752 クラス6番手

C 小河 諒 2’12.749 クラス3番手

→予選結果:6位/9台中


3月22日(土)午前8時から予選がスタート。Aドライバー坂は6番手タイム、Bドライバー菅波も6番手タイムと思ったようなタイムを出せない。前日に比べて路面コンディションが変化したようで、これまでになかった弱いブレーキング時に、ABSが介入しやすい症状が現れるようになったことが原因だ。Cドライバー小河は予選とその後のフリー走行時間を使って車高などをセッティングし直し、決勝のコンスタントペースアップを狙っていく。予選はA・Bドライバータイムの合算により、#3 ENDLESS GR86は6位からスタートとなった。走行を終えたCドライバー小河からは「セッティングにより走りの懐の広さを広げることができた」と前向きなコメントが得られており、決勝の巻き返しに期待十分だ。
決勝
決勝結果:クラス3位

13時04分決勝レースがスタート。#66 odula TONE MOTUL ROADSTER RFがピットスタートとなったことにより、5位からの追い上げとなる。スタートドライバーは坂裕之。坂→菅波→小河→菅波で繋ぐ予定。序盤は#18 WedsSport GR86、#66に抜かれ7位に後退。しかし、安定したペースでラップを刻む。1位の#41 エナジーハイドロゲン EXEDY GR86はエース冨林がハイペースで逃げるが、それ以外の2位から7位までは10秒以内に収まっている状態と、#3 ENDLESS GR86も巻き返し可能なポジションだ。

しかし26周目、坂がピットインするもAドライバーの最低乗車時間(60分)にわずかに足りず、この周はピットロードを通過。再度27周目にピットインしてドライバーを坂から菅波に交代。無線の連絡が上手く行かず、ドライブスルーペナルティ消化と同等の大きなロスになってしまった。

#3 ENDLESS GR86は7位でコース復帰。給油は1本(20L)、タイヤ交換はフロントのみのクイックなピット。菅波は早々に4位まで順位を上げるが、このあとのフルサービスのピットは停止時間が決められているため順位を落とすことが確実だ。そのためさらに上位との差を詰めるべくプッシュする。

46周目ピットイン。菅波から小河に交代。3本給油+タイヤ4本交換のフルサービスを実施。ST-4クラスの給油は1本あたり20L入れることができるクイックチャージャーで、2本以上給油する場合には最低ピット滞在時間が定められる。今回は1分40秒と定められているため、ピット作業はスムーズに終えるが10秒ほど時間調整をしてから小河をコースへ送り出す。

2時間14分経過時、落下物回収のためにFCY導入。小河は順調なペースで4位まで追い上げていくが、表彰台は厳しい状況だ。しかし最後の菅波へ可能性がある状況で繋ぐべく走行を続ける。

するとスタートから2時間48分、90度コーナーでクラッシュが発生。FCY導入する直前にアクシデントを把握した小河が瞬時の判断でピットイン。FCY導入直前の最高のタイミングでのピットインとなり、最小限のロスタイムでピットを終えた。ドライバーは菅波にチェンジ。1本給油を行ってラストスティントに挑む。 コースへは5位で復帰。まだ上位にはピットインを残しているクルマもいるのでここからの順位アップに期待だ。

残り20分で4位まで順位を上げる菅波。トップとの差は約1分。追いつくのは厳しいがひとつでも順位を上げたい。

このまま終わりかと思われたファイナルラップ。3位走行中だった#66がガス欠によりストップ。コンスタントに追い上げていた#3 ENDLESS GR86は最後の最後に3位に順位アップして表彰台を獲得。開幕戦3位を獲得した。

【FCY導入】
1回目 15:18’44~15:19’22
2回目 15:52’47~15:56’58
3回目 15:57’57~15:58’43


Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://supertaikyu.com/
ドライバー・監督コメント
●Aドライバー 坂 裕之

今年もエンドレスチームで走ることができて大変嬉しく思います。今年も1年よろしくお願いします。今シーズンはチームとして自分の走りに対してクルマのセッティングを合わせる方向性にしていただき、またこれまで以上に練習走行で長い時間乗せてもらえることですごく乗りやすさがありました。とはいえ、それが予選、決勝ともにタイムへあまり繋げられなかったのが残念な部分ではあります。

自分としては昨年後半からドライビング自体を見直していて、Race1ではそれがなかなか上手く行っていない部分もありました。Race2に向けて収穫もあったので、セッティングと自分のドライビングとを合わせ込んでしっかりと結果を残し、今年も良い結果で終われるように頑張りたいと思います。明日のRace2も頑張ります。
●Bドライバー 菅波 冬悟

今回は他チームが止まったこともあり3位表彰台を獲得できましたが、正直ペース的には厳しいものでした。また、チームとしてもピットでミスがあったなど、全体的にいくつかミスもありました。シーズン初戦ということでそういったこともありましたが、結果として3位になれたのは良かったと思います。今回はラッキーなことに翌日にRace2があるので、戦略、ドライバーの走り、セッティングを見直して、ベストな結果につなげたいと思います。

●Cドライバー 小河 諒

開幕戦ということもあって、ミスも含めてさまざまなことが起きたレースとなりました。それぞれに確実に対処して表彰台に乗ることができたのはチームとして良かった部分ですが、まだまだライバルに劣っている部分を痛感させられたレースにもなりました。さらに高い次元でのクルマづくり、ENDLESSの製品づくりに繋げられるように頑張ります。

●監督 中村 稔弘

今シーズンはフロントキャリパーへこれまでのステンレスピストンに代えてアルミピストンを採用しました。またリアキャリパーにはRacingMONO2TAを採用しています。どちらもこれまで十分にテストを重ねてきたパーツですが、スーパー耐久の本番で使用し、シーズンを通しさらなるデータを得たいと思っています。

レースとしては無線トラブルから余分なピットインがありタイムロスをしてしまいましたが、FCYを使って取り戻すことができました。その甲斐もあって3位表彰台を獲得できました。しかし絶対的なスピードが足りていませんでしたので、明日のRace2に向けてサスペンションセッティングを見直して挑みます。