2024 WRC 第12戦 セントラル・ヨーロピアン・ラリー
エバンスが総合2位でフィニッシュ 勝田はスーパーサンデーを制し総合4位を獲得
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概要/Outline
10月20日(日)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」の最終日デイ4が行われ、エンドレスがブレーキ・パーツの供給においてパートナーを務めるTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合2位で、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合4位でフィニッシュしました。

デイ3終了時点で総合首位に立っていたオジエは、デイ4オープニングのSS15でコースオフ。10秒程度を失い総合2位に後退しました。続くSS16では勝田が今大会2本目となるベストタイムを記録し、オジエは1.5秒差の2番手タイムに。その結果、首位タナックとの差を1.5秒に縮め。ました。オジエは逆転を期してSS17に挑みましたが、泥で滑りやすくなっていたコーナーでクルマが大きくスライドし、木に激突。残念ながらリタイアとなってしまいました

そのSS17では、エバンスがベストタイムを記録し、総合2位に順位を上げました。また、3番手タイムの勝田はSS17で総合4位にポジションをアップ。そして迎えた最終の「パワーステージ」、SS18で勝田は大会3本目となるベストタイムを刻み、最大となる5ポイントのボーナスを獲得しました。さらに、日曜日のみの合計ステージタイムによって競われる「スーパーサンデー」も制し7ポイントを追加。日曜日に得られる最大ポイント、12を手にしました。一方、エバンスはパワーステージを3番手タイムで走破。スーパーサンデーでも勝田に次ぐ2位となり、前戦ラリー・チリ・ビオビオに続く、今シーズン5回目の総合2位でセントラル・ヨーロピアン・ラリーを締めくくりました。

エバンスと勝田の貢献により、TGR-WRTはマニュファクチャラー選手権でメインライバルのヒョンデよりも、2ポイント多く獲得することに成功。ポイント差を17から15に縮め、チームと勝田にとってのホームイベントである次戦ラリージャパンに、逆転タイトルの可能性を残しました。

今回がGR YARIS Rally1 HYBRIDでのターマックラリー初戦だったパヤリは、デイ3終了時点で勝田に次ぐ総合6位につけていました。しかし、残念ながらデイ4最初のSS15でコースオフを喫し、リタイアとなりました。次戦ラリージャパンでパヤリは、当初の予定通りGR Yaris rally2でWRC2カテゴリーに出場します。そして、2位以内でフィニッシュすれば、2024年のWRC2タイトルを手にすることができます。

WRC次戦は、11月21日(木)から24日(日)にかけて、日本の中部地方で開催されるシリーズ最終戦「ラリージャパン」です。WRCカレンダー復帰3年目となる日本ラウンドは、今年も愛知県豊田市の「トヨタスタジアム」にサービスパークが置かれ、愛知県と岐阜県でターマックステージが行われます。

ラリーの詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/