8月4日(日)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドの最終日デイ4が、ユバスキュラのサービスパークを起点に行われ、エンドレスがブレーキパーツの供給でパートナーを務める TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)が優勝。サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組(5号車)は総合4位で、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合41位でフィニッシュしました。
オジエは、ほぼ3年ぶりの超高速グラベルラリー出場だったにも関わらず、しっかりと最後まで走り切り優勝。2013年以来2度目となるラリー・フィンランド優勝を果たしました。これまでフィンランド人以外のドライバーでラリー・フィンランドを複数回制したのはセバスチャン・ローブ、オィット・タナック、エバンスの3人のみでしたが、そこに今回オジエの名が並ぶことになりました。オジエは今シーズンここまで6戦に出場し優勝3回、総合2位3回という好成績を残しており、今回の勝利によりドライバー選手権では、首位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と27ポイント差の2番手に順位を上げました。
今回初めてRally1でWRCイベントに出場した地元の新鋭パヤリは、最終日も落ち着いた走りで4本のステージを走破。ロバンペラのリタイアもあり、前日よりもひとつ順位を上げ、フィンランド人選手最上位となる総合4位でRally1の初戦を締めくくりました。また、デイ2でのデイリタイアを経てデイ3で再出走した勝田は、最終日もハイペースで走行。再走ステージのSS19、そしてパワーステージのSS20でベストタイムを記録し、日曜日の合計タイムだけで競われる「スーパーサンデー」では、トップのエサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)と同タイムの2位を獲得しました。
今回ドライバーとしてGR Yaris Rally2のステアリングを握った、TGR-WRTチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは、前日よりもさらに総合順位を上げ6位でフィニッシュ。WRC2カテゴリーでは2位を獲得しました。ラトバラが今回「選手」の立場で経験したことやフィードバックは、今後GR Yaris Rally2の改善を進める上で有効活用されます。
WRC次戦は、9月5日(木)から8日(日)にかけて、ギリシャで開催される第10戦「アクロポリス・ラリー・ギリシャ」です。2021年にWRCのカレンダーに復帰したこのグラベル(未舗装路)ラリーは、1951年に初めて開催され、WRC初年度の1973年からシリーズの一戦に組み込まれたクラシック・イベントです。
ラリーの詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/