5月12日(日)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・ポルトガルの競技最終日デイ4が、ポルトガル北部マトジニョスのサービスパークを起点に行われ、エンドレスが、ブレーキパーツの供給においてパートナーを務めるTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合6位で、前日のデイリタイアから再出走した勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)とカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は、それぞれ総合29位、総合31位で完走しました。
前日のデイ3で、総合2位のオィット・タナック(ヒョンデ)に11.9秒差をつけて首位に立ったオジエは、最終ステージのSS22を4番手タイムで走り抜き7.9秒差でリードを守り切り前戦クロアチア・ラリーに続く今シーズン2勝目を獲得。開幕戦ラリー・モンテカルロでの総合2位を含め、今季出場した3戦全てで表彰台に登壇。また、今回の優勝によって、オジエのラリー・ポルトガルでの通算優勝回数は最多の「6」となりました。TGR-WRTとしては、WRCのカレンダーに含まれなかった2020年を除き、ポルトガルではこれで2019年から5大会連続となる優勝となり、オジエを含めて4人のウイナーを輩出することになりました。
土曜日のデイ3で総合6位に順位を上げたエバンスは、スーパーサンデーでのポイント獲得を目標に最終日に臨みましたが、最後から2本目のSS21でクルマの冷却系にダメージを負い、リエゾン(移動区間)でそれを修理して最終ステージを走行。総合6位の座を守り切り、貴重な選手権ポイントを獲得しドライバー選手権2位の座を守りました。
デイ3でデイリタイアを喫した勝田とロバンペラは再出走し、勝田はスーパーサンデー5位、ロバンペラはスーパーサンデー6位でポイントを獲得。さらに、ボーナスの選手権ポイントを獲得可能な最終SSの「パワーステージ」では、ロバンペラが3番手タイム、勝田が5番手タイムで両者ともポイントを獲得しました。マニュファクチャラー選手権では僅差の戦いが続いておりTGR-WRTはランキング2位に後退しましたが、トップのチームとは4ポイント差につけています。
WRC次戦は、5月31日から6月2日にかけて地中海に浮かぶ、イタリアのサルディニア島を舞台に開催されるグラベルラリー、第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」です。
ラリーの詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/