4月21日(日)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦クロアチア・ラリーの最終日デイ3が、クロアチアの首都ザグレブのサービスパークを起点に行われ、エンドレスがブレーキパーツの供給でパートナーを務めるTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位を獲得し、チームは前戦のサファリ・ラリー・ケニアに続き1-2フィニッシュを飾りました。また、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は前日よりも順位を一つ上げ、総合5位でラリーを終えました。
前日のデイ2終了時点で、首位ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と総合2位エバンスの差は4.9秒、総合3位のオジエは11.6秒差につけていました。オープニングのSS17では、前日総合6位の勝田がこの大会初のベストタイムを記録。続くSS18では多くのドラマが起こり、エバンスがスピンを喫しタイムロス。首位ヌービルもコースオフにより多くのタイムを失いその結果、このステージで3番手タイムだったオジエが一気に首位に浮上。また、総合5位につけていたアドリアン・フォルモー(Mスポーツ・フォード)が足まわりにダメージを負ってステージ上で長時間ストップしたことにより、2番手タイムを刻んだ勝田は総合5位に順位を上げました。
SS17の再走ステージであるSS19では、勝田が再びベストタイムを記録。迎えた最終のパワーステージで、オジエは3番手タイムを記録。5番手タイムだったエバンスとの差を9.7秒に拡げ、昨年の第7戦サファリ・ラリー・ケニア以来となる優勝を飾りました。オジエにとってはWRC通算59勝目、そして100回目のポディウムフィニッシとなりました。また、チームはクロアチア・ラリーで負けなしの4連覇を達成しました。
総合2位を獲得し、パワーステージでは5番手だったエバンスは、ドライバー選手権2位の座を維持。TGR-WRTはマニュファクチャラー選手権トップを守り、リードを7ポイントに拡大しました。また、勝田はパワーステージで4番手タイムを記録し、日曜日だけの合計タイムで競われる「スーパーサンデー」を初制覇。総合では5位でラリーを終えました。
WRC次戦は、5月9日から12日にかけて、ポルトガル北部のマトジニョスを中心に開催される第5戦「ラリー・ポルトガル」です。ポルトガルは今季ヨーロッパでの初グラベル(未舗装路)ラリーとなり、出走順がタイムに少なからず影響を及ぼすイベントです
ラリーの詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/