決勝結果:2位
予選後の夜に雨が降った富士スピードウェイ。徐々に天候は回復傾向で決勝レースが始まる頃には路面も乾き、気温も上がったなかでのレースとなった。
前日の予選では#41 エアバスターがポールポジションを獲得、2ポイントを加えて116.50ポイントとなった。#3 ENDLESSとの差は5.00ポイントと広がってしまったものの、優勝すれば無条件でチャンピオン獲得となる。一方#3 ENDLESSが2位の場合は#41 エアバスターが4位以下、同じく3位の場合は5位以下…となるように、チャンピオン獲得のためには自らの上位フィニッシュが不可欠だ。
スタートドライバーは坂。今回は坂、菅波、小河、菅波と繋ぐ作戦。快晴の中、12時29分レーススタート。4時間の耐久レースがスタートした。
坂は2周目に#60 全薬工業GR86を抜いて3位になる。トップにはポールスタートの#41 エアバスター、2位に#216 HMR スポーツカー専門店GR86が続く。再び#60 全薬工業に抜かれて4位になってしまうが、坂は安定したタイムを刻んで周回していく。
11周目、300Rでクラッシュが発生しFCY(フルコースイエロー)が導入。そのままSC(セーフティカー)導入となりスローペースでの周回が続く。ピットインするチームも多いが、Aドライバー坂選手の最低乗車時間60分を消化中のため、ピットインせずコース内にステイする。
クラッシュによるコース損傷が激しく、レーススタートから43分経過した16周目に赤旗となり一旦レースは中断。
14時23分、レースが再開。残りレース時間は約2時間。赤旗中断に伴うレース時間短縮に合わせたルールが発表され、Aドライバーの最低乗車時間は43分、最低ピット回数は3回と規定された。
坂は中断前までに42分走行していたため、再開後の1周目にピットインして菅波に交代、コースへは3位で復帰。ペースの良い菅波は#41 エアバスターをパスして2位に浮上。トップの#66 odulaはまだピットインしておらず、事実上#3 ENDLESSがトップ。このまま行けばチャンピオン獲得だ。33周目#66 odulaを抜いたところで2回目となるFCYが導入。
そのFCYが解除された直後、ダンロップコーナーでクラッシュが発生し、再びFCY(3回目)導入。さらにSC導入を挟んだのち、残り時間1時間22分で再び赤旗掲示によってレースは中断された。
残り時間29分でレース再開。2度目の赤旗中断により、各車の最低ピット回数は3回から2回に変更になった。現在トップの#3 ENDLESSはSC解除の周にピットインして菅波から小河に交代。これによりピット義務は全て消化し、2位のポジションで残り30分弱のスプリントレースへと臨んだ。
しかしレース再開後、小河の背後には同じタイミングでピットインを行った#41 エアバスターが迫る。小河も必死に対抗するが、激しいバトルの末に#41 エアバスターが前に出る。小河は負けじとその後も背後に付け、相手のタイヤが摩耗してきた辺りでのオーバーテイクを狙う。
ところが残り11分のタイミングで#41 エアバスターがマシントラブルによってコース外でストップ。思いも寄らない展開で2位へと返り咲いた。直後にFCYが導入され、残り時間約6分でレースは再開。#3 ENDLESSはそのまま2位でチェッカーフラッグを受けた。
これにより#3 ENDLESS GR86はシリーズポイントを134.00ポイントまで伸ばし、見事2024年ST-4クラスシリーズチャンピオンを獲得した。結果を見る限りではシーズン2勝、6レース全てで表彰台と上々の出来であったが、強力なライバルたちの存在により、決して順風満帆なシーズンでは無かった。しかしながらトラブル続きで速さを見せられなかった昨シーズンから改善を行い、シーズン通して速さと信頼性そして結果を得ることができたことは、チームとして大きな収穫となった。またST-4クラスでのチャンピオン獲得は2016年の#13 ENDLESS・ADVAN・86以来と、「ENDLESSの86」による久々のチャンピオン獲得となった。
【FCY導入】
1回目 12:51'47~(SC導入から赤旗中断)
2回目 14:56'13~15:00'09
3回目 15:03'17~(SC導入から赤旗中断)
4回目 16:19'10~16:23'45
Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://supertaikyu.com/