決勝結果:クラス優勝
残暑厳しいモビリティリゾートもてぎは気温34℃の非常に暑いコンディション。午前中の予選終了から間も無い12時34分、5時間の耐久レースがスタートした。
スタートドライバーは菅波。序盤にトップに立ち、後続との差を広げる作戦だ。目論見通り2番手からスタートした菅波は、1周目の第3コーナーでトップに立つことに成功。2位の#66 odula TONE MOTUL ROADSTER RFをジリジリと引き離しつつ走行して、Aドライバー坂にチェンジ。
坂は安定したペースでAドライバーの最低乗車時間を消化していく。タイヤが摩耗してきた走行スティント後半においても、サスペンションセッティングを煮詰めた効果から好タイムを刻む。
スタートから2時間36分、残り時間半分を過ぎたタイミングで坂がピットイン。小河にドライバーチェンジを行い、実質トップでコースに復帰する。小河は前戦までとセッティングが異なるマシンながら、安定したタイムで周回を重ねていく。ここまでドライバー、ピット作業ともにノーミスで想定通りのレースを展開。
残り1時間のタイミングで最後のピットストップ。小河は2位に約20秒のマージンを築いて約1時間半の走行を終えた。最終スティントは再び菅波へ。2位へと上がってきた#884もエースドライバーを投入する可能性が高く、残り約1時間のタイミングでエース同士の速さがぶつかる勝負になると思われた。
しかしながら残り時間50分で、ホームストレートで停止車両が発生。2位の#884はこのタイミングでピットインを行うが給油を1本のみとする作戦を敢行。一方#3は最終ピットインで3本の給油を行っており大幅にピットタイムを削減。(※)加えて#884はタイヤ無交換作戦を取ったことで、#3の約25秒前にコース復帰となった。ガソリン量の少なさとタイヤの消耗を#884がマネージメントで乗り切るか、#3がペースの良さで追いつくか、最終盤での優勝争いとなった。
(※本レースにおいて1本(20L)給油のみの場合はすぐにピットアウトできるが、複数本の給油(20L以上)の場合はピットインからコース復帰までの時間が最低140秒となるよう定められていた。)
#3はペース良く追い上げ1周1.5~2.0秒追い上げて行く展開となり、残り時間10分でトップまで約6秒まで迫る。しかし計算上はギリギリ追いつくはずだが、追い抜けるかどうかは分からない。またFCY宣言などの場合には追い付くことが困難となってしまう。
残り8分で差は4.1秒。菅波はコース脇グラベルの土埃を上げるほどコース幅をいっぱいに使いフルプッシュ。2分14秒台のハイペースで追い上げていく。残り5分で差は2.1秒。背後まで迫ると残り2分でトップ#884に追いつく。そして、バックストレート立ち上がりでオーバーテイクに成功。そのままチェッカーを受け、見事もてぎ5時間耐久レースを勝利で飾った。
Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://supertaikyu.com/