レースレポート
スーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 13号車 スーパー耐久レース in オートポリス
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マシン #13 ENDLESS GR YARIS 参戦クラス ST-2クラス
Aドライバー/花里 祐弥
Bドライバー/石坂 瑞基
Cドライバー:伊東 黎明
Dドライバー:岡田 整
監督 / 中村 稔弘

<#13 ENDLESS GRヤリス>

開幕戦は4位に終わるも第2戦の富士24時間ではノートラブルで優勝。シリーズランキングトップでオートポリス戦を迎える。昨シーズンのオートポリスでは最終ラップでトップに立つという劇的な勝利を飾っており、ツキのあるコースと言える。今回もトップでフィニッシュし、シリーズランキングでより優位に立ちたい。

ただこれまでの結果から、ウエイトハンデはST-2で最も重い35kgとなる。またAドライバーは今ラウンドもジェントルマンドライバーの起用が定められており、花里祐弥がプロドライバー認定をされたことで今レースでもドライブスルーのハンディキャップが課された。
予選

A 花里 祐弥 2’03.996 クラス4番手

B 石坂 瑞基 2’02.075 クラス3番手

C 伊東 黎明 2’07.420 クラス6番手

D 岡田 整 2’07.601 クラス2番手

→予選結果3位/8台中

7月27日(土)13時15分から予選が行われた。30℃近い暑さの中、35kgのウエイトを背負った#13は厳しい状況だったが、Aドライバー花里はクラス4番手、Bドライバー石坂はクラス3番手タイムをマークした。合算タイムにより3番手から決勝レースをスタートすることとなった。

またCドライバー伊東とDドライバー岡田はユーズドタイヤで走行し、決勝を想定したセッティングの確認を行なった。ともに2分7秒台の想定通りの安定したラップを刻み、決勝での走りに期待が掛かる走行となった。
決勝

決勝結果:2位

決勝は11時03分よりスタート。高地のオートポリスにおいて30℃を超えるという厳しいコンディションでの5時間耐久レースがスタートした。まずは、3位から順調にスタートしたAドライバー花里は義務周回を消化していく。その後4位に落ちてしまうもののタイヤに厳しい真夏のオートポリスだけに、ペースコントロールをしてスティント全体での安定したラップを狙う。

レース開始から約1時間経過したところでセーフティカーが導入されるクラッシュが発生。Aドライバー花里の最低走行時間75分に満たないタイミングだったが、コース上に留まってしまうと他車に対してラップダウンしてしまうため緊急ピットインを敢行。花里から伊東に交代し、花里は再度レース終盤で乗る作戦とした。約20分のSC導入後、4番手のポジションからレースが再開となった。

再開後トップだった#6 新菱オートDXL夢住まい館EVO10がマシントラブルで戦線を離脱し3位に浮上。残り時間2時間15分となったところで伊東から石坂に交代。この時1位でピットインし3位でコースに復帰となった。石坂はハイペースで周回を重ねて3位をキープ。周囲とピットインのタイミングが異なるが、見かけ上はトップまで追い上げる。

このあと今回練習走行でも好タイムをマークしていた岡田が乗車予定だったが、スタートドライバーでありAドライバーの花里が最低運転義務時間を消化する前にドライバー交代をしたことで、未消化分の走行のためにもう1スティント乗ることになった。

残り時間48分で石坂から花里に交代。タイヤはフロントのみ交換でタイムロスを最小限に抑え、トップを狙って最終スティントをフルプッシュしていく。残り時間28分で#72 OHLINS CIVIC NATSをパスして2位に浮上。花里がさらに追い上げるもトップと13秒差の2位でフィニッシュとなった。前戦に続き優勝を狙いたいところではあったが、重いウエイトハンデを課されていたこと、そしてSC導入に合わせたピットインによって戦略的に不利となってしまったことで2位でのゴールとなった。

Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://supertaikyu.com/
ドライバー・監督コメント
●Aドライバー 花里 祐弥

今回は判断が遅れてしまった部分があり、SCに翻弄されたレースになってしまいました。しかし、決勝のペースは良く、新製品のMBRのデータも蓄積できたため、次に繋がるレースができたかと思います。クルマに疲労が見えてきている部分もあるので、次戦もてぎがお休みの間にしっかりとクルマのメンテナンスとアップデートを施して、残り2戦でシリーズチャンピオンを取りに行きたいと思います。
●Bドライバー 石坂 瑞基

オートポリスでは練習走行からクルマのフィーリングが良くない部分があり、厳しいレースになると感じていました。しかし、メカニック、エンジニア、ドライバー全員が一丸となって最大限できることを考えて実践した結果、レースウィークを通して調子を上げていくことができました。決勝もミスなくつなぎ、考えうる中で最大限良い結果を残すことが出来ました。チームの総合力を活かしてシリーズチャンピオンを獲得できるよう引き続き頑張ります。
●Cドライバー 伊東 黎明

今回のレースにおいて、勝つことはもちろんですがしっかりとポイントを積み重ねて行くことを目標にしていました。木曜日から走行し、いくつかトラブルもありましたが適切に対処できて速さを取り戻すことが出来ました。チーム・ドライバーとしてミス無くレースをすることができ、トップには届きませんでしたが今できる最大限の力は出せたかと思います。次回のもてぎはST-2クラスがお休みですが、しっかりと次戦に向けて準備したいと思います。

●Dドライバー 岡田 整

レースウィークのスタートからライバルに比べてスピードが足りませんでした。しかし、予選当日にその部分が解消されました。できるだけ上位を目指して、そこからさらにできる範囲の改善を行いました。レースではSC導入によってタイミングが悪く1周を失ってしまいました。Aドライバーの最低乗車時間も消化できなかったので4スティント目も花里選手が出走となりましたが、全ドライバー、メカニック、ピット作業含めてミスなく2位という結果を残せました。残り2戦、チームみんなの力を合わせて全力で戦いたいと思います。

●監督 中村 稔弘

シリーズランキングトップで迎えたオートポリスでは、35kgというウエイトハンデもあり、着実にポイントを重ねることを目標にしました。重さがあるなかでMBRによるセッティングも詰めることができ、良いペースで周回することができました。序盤に導入されたセーフティカーのタイミングでは花里選手の最低運転義務時間内であったものの、ラップダウンされないようにピット作業するのが得策と考えてピットインしました。しかしながら戦略的にはそれほど有利に作用しなかったのかなという思いがあります。そういう意味では悔しい2位となりましたが、シリーズランキングはトップのまま次戦迎えることができるので、次もしっかりとポイントを取りに行きたいと思います。ありがとうございました。