決勝は27日土曜日15時、Aドライバーの花里からスタート。しかし開始早々15時4分に花里がピットイン。これは、現在の規定ではAドライバーにジェントルマンドライバーを起用することとなっており、主催者から花里がプロドライバー認定されたことによって課せられたハンディキャップの消化のため。ただ前回Rd.1鈴鹿ではこのハンディキャップがピットストップ90秒であったが、今回はレース時間が長いことからピットストップ10分と非常に重いものとなった。
このハンディキャップ消化により、スタートの2位からクラス最下位となる5位まで落ちるが、その後花里は1分55秒台の好タイムで周回し遅れを取り戻す。決勝想定周回数は650~680周のため、計算上は1周1秒ずつ縮めれば600秒のハンディキャップを跳ね返せる。裏を返せば、序盤からハイペースで追い上げていく必要があった。
順調にバトンをつなぎ、レース開始から9時間経過後の午前0時すぎに入ったFCYとセーフティカーに合わせて10分間のメンテナンスタイムを実施。ブレーキパッドとローターを交換して順調に走行に戻る。予定では12~14時間経過後にメンテナンスタイムを消化予定だったが、セーフティカー導入に合わせて実施することで、ロスタイムを最小限に留める作戦を取った。
18時間経過した朝9時の時点で、トップの#225 KTMS GR YARISまで4周の差に迫る。すると#13がハイペースで走行を続ける中、#225にトラブルが発生しペースダウン。ついに4周の差を追いつき、午前11時30分花里がドライブ中にクラストップに立つ。
そこからは安定したペースで、2番手の#6 新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10を引き離す。最終ドライバーの石坂も安定したハイペースで周回を重ね、1周約1秒のペースで後続を引き離すことに成功。最終的に2周の差をつけて見事優勝を果たした。
ENDLESS GR YARISは昨年のもてぎ以来の優勝となり、富士24時間レースは初優勝となった。昨年は速さを見せるもトラブルに泣き、富士24時間レースをはじめ勝利を逃していた。今シーズンの目標であるシリーズチャンピオンに向けて、大量ポイントの獲得そしてチームやドライバーに自信をもたらす勝利となった。
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