WRC 第13戦 ラリー・ジャパン
TGR WRTネクストジェネレーションの勝田貴元がGR Yaris Rally1 HYBRID最上位の総合3位を獲得
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レポート/Report
11月13日(日)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・ジャパン」の競技最終日デイ4が、愛知県豊田市豊田スタジアムのサービスパークを起点に行われ、エンドレスがブレーキパーツの供給でパートナーを務めるTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)が総合4位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合5位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合11位でフィニッシュしました。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、GR YARIS Rally1 HYBRID最上位となる総合3位で表彰台を獲得しました。

ラリー・ジャパンの最終日デイ4は、サービスパークの北側エリア、岐阜県と愛知県で「アサヒ・コウゲン」「エナ・シティ」「ネノウエ・プラトー」という3本のステージを走行。その後エナ・シティとアサヒ・コウゲンを再走する5本、合計69.82kmのステージが行なわれました。日曜日は雨が降るという天気予報でしたが、3本目のSS17まで降雨はなく概ねドライコンディションに。しかし、SS18とSS19は時々激しい雨に見舞われ、今大会初となるウェットコンディションでの戦いになりました。

デイ3終了時点で首位ティエリー・ヌービルと4秒差の総合2位につけていたエバンスは、SS16で下りの右コーナーで僅かにラインが膨らみ、タイヤにダメージを負いました。エバンスが順位を下げた結果、総合4位につけていた勝田が総合3位にポジションアップ。激しい雨が降った終盤の2ステージも走破し、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンと共に、第6戦サファリ・ラリー・ケニア以来となる今季2回目の表彰台を獲得しました。

金曜日にタイヤにダメージを負い、交換作業のために2分44秒の遅れをとり総合10位まで順位を下げたオジエは、その後土曜日と日曜日のステージを最速で駆け抜け、順位を挽回。4日間で5本のベストタイムを刻むなど速さを示し総合4位でフィニッシュ。ホイール交換作業さえなければ、優勝していた可能性もありましたが、初めてコンビを組んだコ・ドライバーのランデとの信頼関係を深めて今シーズン最後のラリーを終えました。

WRC史上最年少記録でドライバーズタイトルを獲得したロバンペラは、金曜日終了時点で総合3位につけていました。土曜日最初のステージでコーナリングラインが膨らみ、クルマが壁に当たったことでタイヤにダメージを受け、交換作業で大幅にタイムロス。上位争いから脱落したため、その後は頭を切り替え、テストとして以降のステージを走行。将来に向けて重要なデータを収集し、総合11位でシーズン最後のラリーを終えました。

なお、GR YARIS Rally1 HYBRIDは実際に走行した16本のステージのうち、11本でベストタイムを記録。いくつかのアクシデントにより残念ながら優勝は逃しましたが、日本のファンの前で高いパフォーマンスを披露することには成功しました。 

※後日、FIAの公式結果発表をもって正式決定となります。

ラリーの詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/