レースレポート
スーパー耐久シリーズ 2022 第5戦 モビリティリゾートもてぎ 3号車
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[予選/9月3日(土)] 3号車
Aドライバー/小河 諒…………1位 13:20〜 15分間 ドライ
Bドライバー/川端 伸太朗……1位 14:25〜 15分間 ドライ
Cドライバー/菅波 冬悟………1位 15:05〜 20分間 ドライ 赤旗中断あり
Dドライバー/谷岡 力…………1位 15:45〜 20分間 ドライ

シリーズ後半戦に突入した今シーズンのスーパー耐久シリーズ。その第5戦の舞台はモビリティリゾートもてぎ。

このもてぎはブレーキに厳しいサーキットである。メーカーオプションも含めた純正パーツしか装着が認められなかったN1耐久時代は、今よりもレース距離が短かったにもかかわらず、完走できずに泣いたチームが多かった。当時からエンドレスは足繫く通い、開発に取り組んできた。その努力の積み重ねによって、エンドレスのブレーキシステムは生まれた。

現在のシリーズではいくつものチームでそのエンドレスのブレーキシステム、ブレーキパッドが採用されている。タイムを縮めることはもちろん、安全に耐久レースを完走するために必須となるエンドレスのブレーキは、もてぎでクルマを走らせるチームに安心感をもたらしている。そして今シーズン、パーツ開発を目的に走らせているAMG GT4は本ラウンドもエントリー。各チームにより良い製品を供給できるよう、AMGでのテストを通じて開発を進めていく。

今回のレースから、前戦のオートポリスでは体調不良により休養した谷岡が復帰し、富士24時間以来のドライバー4名そろいぶみとなった。一方マシン側も木曜日・金曜日そして土曜日午前のウォームアップ走行を経て良い状態にセッティングを煮詰めることが出来た。

迎えた予選。Aドライバーは小河が担当。惜しくも2分を切ることができず、「予想していた路面温度と違っていた。タイヤの良いところを使えたら1分59秒台に入れられたかな。」と話す。一方Bドライバーの川端は、そのデータを元にタイヤをセットしコースイン。しかしタイヤを暖めているなか、後方からアタック中の13号車ENDLESS GRヤリスが接近。その際に走行ラインを大きく譲ってしまったため、コース上に落ちていたタイヤかすを大量に拾ってしまった。これにより川端も2分を切ることが出来ず、アタックを終えた。「諒(小河)から路面状況も伝えられていたので、十分に2分を切れたのに……。予想以上にタイヤの削れかすが付いちゃって。残念です」と川端。3号車としては不完全燃焼の予選アタックとなった。

その後Cドライバーの菅波、そしてSUGOラウンド以来の走行となる谷岡が走行。特に谷岡は、緊張気味にマシンに乗り込んでいたが、落ち着いた走りで菅波と共に基準タイムをクリアした。
[決勝/9月4日(日)] 3号車
スタート 11時04分39秒    チェッカー 16時05分31秒
路面コンディション ドライ
FCY導入
1回目 12時49分35秒〜12時51分33秒
2回目 13時43分03秒〜13時44分34秒
3回目 14時23分12秒〜14時29分17秒
4回目 15時55分30秒〜15時57分20秒


決勝当日のミーティングでは、13号車のヤリスのピットストップを最優先にレースを組み立てていくことを確認。今回も小河がスタートドライバー。ここ2戦は気まぐれな天候により10秒以上も速いST−Xのマシン軍団の前や中団からのスタートとなってしまっていたため、ペースの速い後方車両を気にしながらのスタートであった。そのため今回は本来のマシン性能に合ったポジションからのスタートとなる。ST-Zクラスより前方でゴールすることはもちろん、1台でもST-1クラスを抜くことを目指す。

小河はまずまずのスタートを切る。序盤のラップタイムは2分2秒台と、ST-1クラスの約1秒落ちで周回を重ねた。
しかし、10ラップ過ぎには3秒台、20ラップ過ぎには4秒台にまでラップタイムが落ちてしまう。「かなり厳しかった。ST−Xのマシンにラインを譲るときも、少しロスが多かった」と、小河は自身のスティントを振り返る。
当初の予定通り、40ラップ過ぎにピットストップし、川端にスイッチ。
タイヤの削れかすが増えていく中でのラップとなるが、他クラスとの混走を問題無くこなし、安定した走りで予定していた40ラップを走り切った。

予選時より緊張した面持ちの谷岡。2分5〜6秒台でのラップが目標だが、無理をしてぶつけてしまったら意味がない。多少、ペースが落ちても余裕を持った走りができれば、チームとしてはレースの組み立てがしやすい。谷岡は前後新品タイヤに履き替えマシンでFCY提示も問題なく対応し、自分のペースで走行。担当した20ラップを確実にこなした。 最後のスティントを担当したのは菅波。タイヤ交換をせずにコースに戻る。この時間帯になると路面温度が下がり出し、各マシンのラップタイムも上がり出す。菅波は非凡な走りでラップを重ね、時折、4秒台の走りで走行。最終的に総合の9番手でチェッカーを受けた。ST-1クラスのマシンを上回ることは出来なかったが、ST-Zクラスのマシンたちと差をつけてゴールすることが出来た。

シーズンも終盤戦。マシンの開発に加え、ドライバー自身も速さを磨き次戦の岡山ラウンドに挑みたい。

Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://supertaikyu.com/