レースレポート
スーパー耐久シリーズ 2022 第4戦 オートポリス 13号車
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[予選/7月30日(土)] 13号車 2位
Aドライバー/伊東 黎明…… 2位 13:50〜 15分間 ウェット
Bドライバー/石坂 瑞基…… 2位 15:00〜 15分間 ウェット
Cドライバー/花里 祐弥…… 4位 16:00〜 20分間 ウェット 赤旗中断あり

13号車ENDLESS GRヤリスが戦うST−2クラスは、第3戦のSUGOラウンドの開催が無かったため、約2カ月ぶりのレースとなった。これまで目の前にぶら下がっていた勝利を逃し続けているだけに、GRヤリスでの初勝利を収めるべくオートポリスへと向かった。

土曜日の予選日。この日は大荒れの展開となった。伊東が担当したAドライバーの予選は、雨はあがっていたものの路面はウェット状態。そのためか、多くのマシンがレインタイヤでコースに入っていった。当チームは「最終的に路面は回復する」「6号車・7号車(ランサーエボリューション10)と同じ戦い方では上にいけない」と判断し、ドライタイヤをセットして伊東をコースに送り出した。伊東は滑る路面状況の中しっかりとタイヤを暖め、2分05秒849をマーク。しかし、最後にスリックでアタックを行った225号車のGRヤリスが2分05秒732を記録。0.117秒届かず、Aドライバー予選は2番手となった。

Bドライバーの予選も直前の雨により、路面がウェット状態でスタート。この状況の中6号車がスリックタイヤでアタックし、Bドライバー予選のトップに躍り出る。13号車は2分14秒474まで詰めるも2番手、225号車は3番手。A/Bドライバーの合算タイムで決まる最終予選結果は6号車に0.038秒届かず2番手。残念ながらポールポジション獲得チームに与えられるボーナスポイント(2ポイント)の獲得には至らなかった。決勝ではトップチェッカーを目指し巻き返しを狙う。
[決勝/7月31日(日)] 13号車 2位
スタート 11時03分57秒    チェッカー 16時07分17秒
路面コンディション ドライ/ウェット
FCY導入
  1回目 11時45分17秒〜11時57分13秒
  2回目12時10分13秒〜12時11分19秒
3回目14時54分44秒〜14時56分45秒
  4回目15時54分48秒〜16時01分40秒


早朝のウォームアップ走行はウェット路面だったが、決勝のスタート時間が近づく頃には完全に回復。外気温度も25℃と、この時期としては最高のコンディションの中でスタートが切られた。

スタートドライバーを任されたのは伊東。スタート直後に3番手、4ラップ目には5番手にまでポジションを落とすが、トップで逃げる6号車との差は5秒以内。テールトゥノーズのバトルが繰り広げられる中、9ラップ目に伊東から「前を走るマシンから石が飛んできて、フロントガラスが割れた」と無線が届く。様子を見るために少しペースを落とすが、視界は確保されており走行に問題無しと判断。再びペースを上げて追走する。12ラップ目に4番手に浮上し、3番手の59号車WRX STIの背後に付く。なかなかパスできずにいたが、ついに35ラップ過ぎに3番手へ浮上。

その直後にドライバーが花里へスイッチ。上位を走るマシンも続々とピットに滑り込んでくる。花里は11秒前方を走る2番手の6号車を追走。60ラップ目、ペースが落ちるのを見逃さず、花里は63ラップ目に2番手へポジションを戻す。70ラップ目、石坂へドライバーをスイッチ。トップを走る225号車との差は約53秒。石坂は2分07秒とペースを上げて追走するが、なかなか詰めることができない。

レースの展開が大きく変わったのは100ラップを過ぎようかというときだった。ここで13号車は3回目のピットストップ。雨が降り始めてきたが、当チームはスリックタイヤのままで走行する判断。というのも、予選時にウェットタイヤの摩耗が予想以上に早いことが判明していたからだ。加えてトップとの差を詰めるため、フロントタイヤのみの交換。これでトップとの差を10秒近く詰めることに成功。一方トップで逃げる225号車はレインタイヤに交換。しかしこの時の路面状況ではスリックタイヤに軍配が上がり、瞬く間にその差は縮まっていく。ラップタイムで5〜8秒ほど速かった13号車は、112ラップ過ぎにトップに躍り出ることに成功。121ラップ目には、その差を44秒にまで広げ、逃げ切り体制を作ることに成功した。

Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://supertaikyu.com/