概要／Outline
　2019年のスーパー耐久シリーズ第3戦「富士スーパーテック24時間レース」が6月1日～6月2日、静岡県の富士スピードウェイを舞台に開催。スーパー耐久で活躍するENDLESSもワークスチーム、ENDLESS SPORTSが2台のマシンを投入しており、「ENDLESS AMG GT4」がST-Zクラスを制するほか、「ENDLESS・86」がST-4クラスで２位入賞を果たした。

　そのほか、同イベントにはENDLESS SPORTSの2台を含めて、総勢21台のENDLESSユーザーが参戦しており、８クラスでトップ争いを展開している。ST-Xクラスでは「GTNET GT3 GT-R」が大会2連覇を達成し、総合優勝を獲得するほか、「MP Racing GT-R」が２位入賞を果たし、最高峰クラスで1-2フィニッシュを達成。さらに、ST-ZクラスでもENDLESS AMG GT4に続いて、ENDLESSユーザーの「Diamngo Cayman」が２位につけたことで1-2フィニッシュを飾るほか、ST-1クラスで「D’station Porsche」、ST-2クラスで「DAMD MOTUL ED WRX STI」、ST-3クラスで「TECHNO FIRST RC350」がクラス優勝を達成するなど、国内最長の24時間レースでENDLESS勢が5クラス制覇を達成した。

富士スーパーテック24時間レースの特徴
　2008年の十勝24時間レースを最後に開催が見合わせされていた国内24時間レースが2018年6月に復活。富士スピードウェイを舞台にした「富士スーパーテック24時間レース」として国内では10年ぶり、富士スピードウェイとしては50年ぶりに24時間レースが開催された。同イベントはスーパー耐久の一戦に組み込まれ、通常ラウンドよりも多くのポイントが配点されることから、数多くのチームがレギュラードライバーのほか、国内外のトップレースで活躍するプラチナドライバーやエキスパートドライバーを起用。マシンに関してもナイトセッションに合わせて補助ランプを採用するほか、長距離レースに備えてブレーキアイテムの強化を図るなどソフト、ハードともに特別な一戦となっている。

　コースサイドでのキャンプおよびバーベキューが可能となっていることから、まさにレースファンにとってもスペシャルなイベントで、ル・マン24時間レースやニュルブルクリンク24時間レースのように“富士24時間”も年に一度の祭典として定着することだろう。

レースレポート
　国内24時間レースとして2018年に復活を果たした「富士スーパーテック24時間レース」が6月1日～2日、国内屈指のハイスピードコースとしておなじみの富士スピードウェイを舞台に開催。復活して2度目の開催となる2019年の大会にも国内主要チームのほか、海外から遠征するチームが登場するなど、8クラスに計48台のマシンが集結した。

　同イベントはスーパー耐久の第3戦として開催されていることから、同シリーズで積極的な活動を展開するENDLESSもワークスチーム、ENDLESS SPORTSが2台のマシンを投入。まず、GT4規定モデルを対象とするST-Zクラスに「ENDLESS AMG GT4」としてメルセデスAMG GT4を投入しており、ドライバーとして内田優大／山内英輝／高橋翼／山田真之亮を起用。一方、1501cc～2000ccまでのST-4クラスには「ENDLESS・86」としてトヨタ86を投入しており、こちらにも中山友貴／宮田莉朋／蒲生尚弥／菅波冬悟らをドライバーとして起用するなど豪華なメンバーが顔を揃えた。

　ENDLESS AMG GT4は開幕戦の鈴鹿、第2戦のSUGOと2連勝を達成し、50kgのハンディウェイトを搭載されていることから、5月31日（金）、好天の空の下で開催された予選ではST-Zクラスの２位に甘んじた。一方のENDLESS・86もST-4クラスの４位に出遅れることとなったが、6月1日（土）の15時、曇天のなかで幕を開けた決勝では、両マシンともに素晴らしい走りを披露していた。

　まず、ST-ZクラスではENDLESS AMG GT4がオープニングラップでトップに浮上。その後はハンディウェイトが苦しく、２番手に後退するものの、86周目にはトップを奪還し、後続を引き離しにかかる。スタートから6時間後にはライバルチームがマシントラブルでリタイアするなか、ENDLESS AMG GT4は終始安定した走りを披露。そして、2日（日）の15時、ENDLESS AMG GT4はノートラブルでチェッカーを受け、総合４位、ST-Zクラス1位で完走し、開幕3連勝を達成した。

　また、ST-4クラスでも予選４位のENDLESS・86がレース序盤から素晴らしい走りを披露。86周目に3番手へ浮上すると94周目には2番手に浮上した。さらに、トップが10分間のメンテナンスタイムを消化したことでスタートから16時間後にENDLESS・86がトップへ浮上。残念ながら、その数十分後にENDLESS・86もメンテナンスタイムを消化したことで再び2番手に後退することとなったが、そのまま大きなトラブルに祟られることなくチェッカーを受けており、激戦のST-4クラスでENDLESS・86が2位入賞を果たした。

　以上、ENDLESS SPORTSの動向を紹介してきたが、2019年の“富士24時間”には、そのほかにも数多くのENDLESSユーザーが参戦。各クラスでトップ争いを展開していた。

　なかでも注目を集めたのが、GT3規定モデルを対象にしたST-Xクラスで、2018年のウイナーである「GTNET GT3 GT-R」（ニッサンGT-RニスモGT-3）が2019年の大会でも安定した走りを披露していた。速さで勝るライバルマシンがメカニカルトラブルで脱落するなか、ENDLESSのブレーキシステムを採用したGTNET GT3 GT-Rがコンスタントな走りで総合優勝を獲得し、大会2連覇を達成。さらに同じくENDLESSのブレーキシステムを採用した「MP Racing GT-R」（ニッサンGT-RニスモGT-3）も2位入賞を果たしたことでENDLESS勢が最高峰クラスで1-2フィニッシュを達成した。

　一方、ST-Zクラスではクラス優勝を獲得したENDLESS AMG GT4に続いて、ENDLESSのブレーキパッドを採用した「Daimango Cayman」（ポルシェ・ケイマンGT4）が2位入賞を果たしており、同クラスでも1-2フィニッシュを達成した。

　さらに、ST-2～ST-5以外の車両を対象にしたST-1クラスではENDLESSのブレーキパッドを装着した「D’station Porsche」（ポルシェ911カップ）がクラス優勝を獲得したほか、2001cc～3500ccまでの４WDモデルおよびFFモデルを対象にしたST-2クラスでも、ENDLESSのブレーキシステムを採用した「DAMD MOTUL ED WRX STI」（スバルWRX STI）が安定した走りを披露でクラス優勝を獲得した。

　そのほか、2001cc～3500ccまでのFRモデルで争われるST-3クラスにおいてもENDLESSのブレーキシステムを採用した「TECHNO FIRST RC350」（レクサスRC350）がノートラブルでクラス優勝を獲得している。

　残念ながら決勝こそ7位に終わったが、TCR規定モデルを対象にしたST-TCRではENDLESSのブレーキパッドを採用した「KCMG Annika CIVIC TCR」（ホンダ・シビックTCR）が予選で２位につけるなど話題のST-TCRクラスでも活躍。

　このように2019年の富士スーパーテック24時間レースにはENDLESS SPORTSの2台を含めて総勢21台のENDLESSユーザーが参戦しており、総合優勝を含めて5クラス制覇を達成。ENDLESSのブレーキアイテムのパフォーマンスを改めて証明しただけに、6月15日～16日にフランスで開催されるル・マン24時間レースや6月22日～23日にドイツで開催されるニュルブルクリンク24時間レース、さらに7月27～28日にベルギーで開催されるスパ-フランコルシャン24時間レースでもENDLESSユーザーが上位争いを展開するに違いない。

#3 ENDLESS SPORTS
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#13 ENDLESS SPORTS
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#1 GTNET MOTOR SPORTS
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#9 MP Racing
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#59 TOWAINTEC Racing
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#34 TECHNO FIRST
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#47 D'station Racing
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#51 BEND
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#501 KCMG
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ギャラリー
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