SUPER耐久 2019 レースレポート
第3戦 3号車 富士スピードウェイ
[予選/5月31日(金)] 3号車 2位
Aドライバー/内田優大………1位 PM 12:15〜 15分間 ドライ
Bドライバー/山内英輝………2位 PM 13:05〜 15分間 ドライ
Cドライバー/高橋 翼………3位 PM 13:55〜 15分間 ドライ
Dドライバー/山田真之亮……2位 PM 14:35〜 15分間 ドライ
予選レポート
平成から令和に移り、スーパー耐久、最初の戦いは富士スピードウェイを舞台にした24時間レース。今シーズンはGT4マシンのメルセデスで挑む。

まだまだ、日本国内ではGT3マシンの人気に隠れてしまっているが、その手軽さは見逃せない。 近い将来、このGT4マシンやTCRマシンが日本全国のサーキットで熱いバトルを繰り広げることが予想されている。ただ、現時点では未知な部分も多く、まだまだ、データを収集しているのも事実だ。それでも当チームは、内田優大/山内英輝/高橋 翼の3人で、開幕の鈴鹿から2連勝中。この24時間では、昨シーズンも助人としてGT—Rを走らせてくれたGTドライバー山田真之亮を今シーズンも起用。

今シーズン2回目を迎える富士での24時間は、部分的にレギュレーションの変更があった。 ジェントルマン(内田優大)ドライバーの走行時間がこのレースでは、20%以上から15%以上に変更。また、昨シーズンはスタートから20時間以内に8分以上のピットストップ2回が義務付けられていたが、今シーズンは20時間以内に10分以上のピットストップ1回に変更された。

5月の後半から続いていた異常気象も、レース開催の週末は平年並みとなり、絶好のコンディションの中で予選は始まった。結果は2位。「開幕2連勝、この勢いで3連勝……間違いないでしょう」と、関係各位から声をかけられていたが、実際はかなり厳しい状況だった。

「ある程度は想定していたけど、かなり厳しい。コーナーではついていくのがやっとだし、立ち上がりの加速も全然違う。メルセデスが上回っているのはトップスピードだけかな」と山内。そもそもライバルとなっている2号車 KTMとは、マシン重量で300㎏も重い。そこに加え、性能調整と順位によるウエイトハンディで最終的に400㎏近くも重い。結果的に燃費にも影響するし、タイヤの磨耗、ブレーキへの負担などなど厳しい状況で戦わないといけない。

[決勝/6月1日(土)~2日(日)] 3号車 優勝
スタート  6月1日 14時59分49秒    チェッカー 6月2日 15時00分46秒374
24時間レース  ドライコンディション
FCY導入

 1回目 6月1日 20時40分50秒〜20時46分06秒
 2回目 6月1日 22時32分07秒〜22時35分48秒
 3回目 6月2日  8時11分50秒〜 8時17分10秒
 4回目 6月2日 13時45分25秒〜13時48分16秒

決勝レポート
メカニック&ドライバーによるミーティングで細かな部分までの確認が行われる。 FCY導入やセーフティーカーが入った時の対応。義務付けられている10分間のピットストップはどのタイミングに行うかなどなどだ。

ミスを最小限に抑える。例えば、ピットストップ中の作業。コンマ1秒でも短くしたい。でも、エンジン始動するタイミングを間違えれば、すぐにペナルティが課せられる。仮に30秒ストップのペナルティが課せられたら、そう簡単には取り戻せない。0.5秒速いラップで走っても60ラップかかる。時間にしたら1時間半かかる。それ以上にマシンへの負担も大きくなる。

6月1日、土曜日。午後3時前、セーフティーカーがピットロードに入り、スタートが切られる。 24時間先のチェッカーを目指して、一斉に加速する。まずまずのスタートが切れた山内は、オープニングラップで2号車 KTMを捉えてトップに躍り出る。

これまでなら、ここからジワジワと引き離し、逃げの体制を築き上げていくのだが、今日は違う。まったく離れない。というか、ピッタリ付かれているというのが正直なところだ。15ラップ過ぎまでバトルは続いたが、2号車 KTMが前に出ると、1秒近いラップタイムで逃げていく。30ラップ過ぎには、その差は22秒にまで広げられていた。マシンから降りてきた山内も「本当に速い。今日は厳しくなりそうだ」と言う。

山内から引き継いだ内田。安定したペースで2号車 KTMとの差を詰めていく。90ラップ過ぎ、ペースが落ちてきた2号車 KTMの背後につけ、95ラップ目にはトップに躍り出ることに成功。 そのあとの高橋、山田も安定したペースラップを重ねていく。

レースが動き出したのは3回目のピットストップが終わった168ラップ過ぎだった。2号車 KTMがペナルティで大きく後退。さらに187ラップ過ぎにマシントラブルからストップ。そのまま、リタイアしてしまう。

淡々とラップを重ねていき、折り返し点となる夜中の3時過ぎ、9回目となるピットストップ時に、義務付けられている10分間のピットストップを行う。通常のタイヤ交換の他にブレーキパッド&ローターを交換。フロントのグリルまわりを交換してコースに戻る。

その後も順調にラップを重ね2号車 KTMのリタイア後、2番手に上がってきたポルシェとの差は明け方には10ラップ以上に広げていた。チェッカーまで2時間を切った15回目のピットストップ時に大事をとってパッド交換を行う。

結局、今回の24時間は大きなアクシデントもなく、FCY導入が4回のみという静かなレースで幕が下ろされた。当チームは最終的に742ラップを走りきり、トップでチェッカーを受けることに成功。開幕3連勝。シリーズポイントでも2号車 KTMに57.5ポイント差をつける独走態勢に持ち込んだ。

当チームが成し遂げていない開幕4連勝を狙って、次戦の舞台オートポリスに乗り込む。

スタート 6月1日(土) 14時59分49秒(残り24時間) スタートポジション 1位 ドライバー 山内英輝

16:34 (残り22時間26分)  50LAP 2位   PIT STOP 01 回目 ドライバー交代 山内→内田優大 タイヤ交換/給油

18:12 (残り時間20時間48分) 102LAP 1位  PIT STOP 02 回目 ドライバー交代 内田→高橋 翼 タイヤ交換/給油

19:52 (残り時間19時間08分) 154 LAP 1位   PIT STOP 03 回目 ドライバー交代 高橋→山田真之亮 タイヤ交換/給油

20:40(残り18時間18分)179LAP 1位  FCY導入 1回目 (20:40~20:46)

20:44 (残り18時間16分) 180LAP 2位  PIT STOP 04 回目(FCY導入中) 山田真之亮 給油のみ

21:50 (残り時間17時間10分) 214LAP 1位  PIT STOP 05 回目 ドライバー交代 山田→山内英輝 タイヤ交換/給油

22:32(残り16時間28分) 235LAP 1位  FCY導入 2回目 (22:32~22:35)

22:34 (残り15時間46分) 236LAP 1位  PIT STOP 06 回目(FCY導入中) 山内英輝 給油のみ

23:48 (残り15時間12分) 275 LAP 1位  PIT STOP 07 回目 ドライバー交代 山内→高橋 翼 タイヤ交換/給油

6月2日(日) 01:27 (残り13時間33分) 327LAP 1位  PIT STOP 08 回目 ドライバー交代 髙橋→山田真之亮 タイヤ交換/給油

03:03 (残り11時間57分) 377 LAP 1位   PIT STOP 09回目(10分STOP) ドライバー交代 山田→山内英輝 タイヤ交換/給油/エ   ンジンチェック/フロントグリル補強/ブレーキローター&パッド交換

04:51 (残り10時間09分) 429 LAP 1位   PIT STOP 10 回目 ドライバー交代 山内→高橋 翼 タイヤ交換/給油

06:30 (残り8時間30分) 481 LAP 1位   PIT STOP 11 回目 ドライバー交代 高橋→内田優大 タイヤ交換/給油

08:11(残り6時間49分) 534LAP 1位  FCY導入 3回目 (08:11~08:17)

08:16 (残り6時間44分) 534 LAP 1位   PIT STOP 12 回目(FCY導入中) ドライバー交代 内田→山田真之亮 タイヤ交換/給油

09:54 (残り5時間06分) 585LAP 1位   PIT STOP 13 回目 ドライバー交代 山田→山内英輝 タイヤ交換/給油

11:34 (残り3時間26分) 637LAP 1位  PIT STOP 14 回目 ドライバー交代 山内→高橋 翼 タイヤ交換/給油

13:16 (残り1時間44分) 690LAP 1位   PIT STOP 15 回目 ドライバー交代 高橋→内田優大 タイヤ交換/給油/ブレーキパッド  交換

13:45 (残り1時間15分) 702LAP 1位 FCY導入 4回目 (13:45~13:48)

14:54 (残り6分) 738 LAP 1位  PIT STOP 16回目 内田優大 給油のみ

チェッカー 6月2日(日) 15時02分06秒990 走行時間:24時間02分17秒990 LAP:742LAP クラス1位(総合4位)

内田優大……… 157LAP BEST:1分51秒255
山内英輝……… 215LAP BEST:1分50秒103
高橋 翼……… 209LAP BEST:1分50秒255
山田真之亮…… 161LAP BEST:1分50秒488
ギャラリー
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