SUPER耐久 2019 レースレポート
第4戦 13号車 オートポリス
[予選/7月20日(土)] 13号車 6位
Aドライバー/中山友貴…… 7位  PM 1:25〜 20分間 ドライ
Bドライバー/宮田莉朋…… 5位  PM 2:25〜 20分間 ドライ
Cドライバー/蒲生尚弥…… 1位  PM 3:25〜 20分間 ウェット
予選レポート
 第3戦の富士24時間が終わった時点で、ランキングトップの884号車とは31ポイント差。

 チャンピオンへの道は険しいが、十分にチャンスは残されている。とくに今回の第4戦、続く第5戦はシリーズポイントが1.5倍つく5時間レースだけに結果を残したい。

 昨年に引き続き、第4戦の舞台はオートポリス。開催時期もほぼ変わらないが、天候は大きく違った。昨年は30℃以上の暑い中で行われたのに対し、今年は梅雨明けが見えず、台風が九州の横をかすめていくという安定しない天候の中で始まった。

 予選日の天候は24℃、ドライ路面の中で始まった。今回も速さを見せたのは86号車で、当チームのAドライバー中山友貴は7番手。Bドライバーの宮田莉朋はフロントのセットを変更してアタック5番手のタイム。Cドライバーの蒲生尚弥がコースに入った時に雨が落ちだし路面はウェット。翌日の決勝レースも雨が降る可能性が高いため、蒲生は各部のセットやチェックを行いながらラップを重ねる。その状況の中、蒲生は基準タイムをトップでクリアする。 最終的にクラストップは86号車。開幕から4連続のポール。ランキングトップの884号車は2番手につけ、当チームのハチロクは6番手からの追い上げとなる。
[決勝/7月21日(日)] 13号車 3位
AM 11:34 スタート 5時間レース ウェット/ドライコンディション
(PM 4:20赤旗が提示され、そのままレース終了となる)
決勝レポート
 決勝当日もはっきりしない天候だった。阿蘇山の麓はどんよりした天気なのだが、サーキットに向かって阿蘇山を上がっていくと、まさに雲の中と言った感じで霧雨のような状況。実際、スタート近くまで、あちこちのコーナーに雲が立ち込めていた。

 それでも時間がスタートちかくになると、雲は消え視界はいっきによくなり、霧雨のような雨も止む。さすがに路面が乾くことはなかったが、ほぼ定刻通りで進行していった。完全ウェットコンディションの中で始まったローリング。スタートドライバーの宮田は、しっかりとタイヤを温めスタートダッシュにかける。セーフティカーが抜け、11時34分スタートが切られる。絶好のスタートを切った宮田は、オープニングラップで4番手に浮上。4LAP目の1コーナーで86号車を捕らえて3番手、さらに5ラップ目にはランキングトップの884号車もパスして2番手にまでポジションを上げる。しかし、7ラップからレースは動き出す。路面が乾きだし、中段グループにいた1台がピットに滑り込んできて、ドライ用タイヤに交換。当チームは10ラップ過ぎにピットストップ。タイヤはドライ、ドライバーも中山にスイッチ。これで9番手にまでポジションを落とすが、ラップタイムは明らかにドライタイヤの方がよく、すぐにポジションは上がりだす。

 しかし、1回目のピットストップは、タイヤ交換を遅らせていたチームに軍配が上がる。コース上に止まったマシンを排除するために、この日最初のFCY導入。すでに中山は4番手にまでポジションを戻していたが、このFCYのタイミングでピット作業に入るマシンは最小限のロスでコースに戻ってくる。

 23ラップ過ぎに2回目のFCY導入。このタイミングでトップを快走していた310号がピットストップ。ドライバー交代、給油など一連の作業を行いポジションはそのままという、最高のパフォーマンスを見せた。36ラップ過ぎ、中山がピットに戻り、蒲生にスイッチ。蒲生は7番手でコースに戻り、追い上げる。44ラップ過ぎに6番手、60ラップ過ぎに5番手にポジションを戻す。65ラップ目に入ったところで3回目のFCY。この時も最終コーナー付近にクラス上位にいたマシンがピットに滑り込んできて、ほとんどポジションを落とさずに一連の作業を済ませてコースに戻っていく。蒲生は4番手に上がり、69ラップ過ぎには3番手に上がる。

 2番手に86号車、当チームのハチロクの後方には884号車が続く中、蒲生が92ラップ目にピットストップ。タイヤ交換などの一連の作業を終わらせて、再びステアリングを握る宮田がコースに戻る。

 ここでミスが出てしまう。4番手の順位でコースに戻ったのだが、マシンの順位やラップタイムなどを管理する認識機(トランスポンダー)をドライバー交代した際には、メカニックが切り替えないといけない。しかし、この切り替えをしないで送り出してしまったのだ。このまま走り続けるとペナルティが課せられてしまう。早いタイミングでピットに戻り切り替えないといけない。

 ここまでドライ路面だったのが、宮田に代わった直後から再びポツリポツリと雨が落ちだす。その直後に雨粒は大粒になり、ドライタイヤではピットに戻ってくるのも大変なウェット路面に急変。103ラップ目にピットストップ。ウェットタイヤへの交換、認識機(トランスポンダー)の切り替えも行って、宮田は3番手のままコースに戻る。106ラップ目この日4回目のFCY導入。さらに2ラップ後には路面コンディションがさらに悪化、FCY導入からセーフティカーによるレースコントロールに切り替わる。10ラップほどセーフティカー誘導のラップが続いたが天候の回復が見込めないと判断、16時20分に赤旗が提示され、そのまま、レース終了となった。
結局、当チームは3番手でレースを終えた。

 ランキングトップの884号車とは35.5ポイント差、2番手につける86号車とは18ポイント差と広がってしまい、タイトル奪取は厳しくなってしまったが、わずかでもチャンスがある以上、エンドレスらしい走りでがんばるだけだ。 次戦は5時間のもてぎラウンド。ブレーキに厳しいサーキットなだけに、ブレーキメーカーらしい最高の走りで観客にアピールしたい。

ギャラリー
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