Japan Rally Championship
6勝をマークした新井敏弘がJN6クラスでタイトルを獲得! 勝田範彦が2位、奴田原文雄が3位でENDLESS勢が上位を独占。3勝をマークした小濱勇希がJN5クラスでタイトル獲得! 関根正人がJN4クラスでチャンピオンに輝くなどENDLESSが3クラスを制覇
概要/Outline
 国内外のレースシーンで活躍するENDLESSはラリー競技でも活躍。世界最高峰のWRC(世界ラリー選手権)でフォードの有力チーム、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームをサポートするほか、国内最高峰シリーズのJRC(全日本ラリー選手権)でもトップドライバーをサポートしており、これまでに数多くのタイトルを獲得している。

 その勢いは2018年も健在だった。JN6クラスで新井敏弘が計6勝をマークしてタイトルを獲得。さらに計2勝をマークした勝田範彦がランキング2位、第2戦のツール・ド・九州を制した奴田原文雄がランキング3位に付けるなど、ENDLESS勢が上位を独占している。

 一方、JN5クラスに目を向けると小濱勇希が計3勝をマークしてチャンピオンに輝くほか、JN4クラスでも第7戦のMSCCラリーinいわきを制した関根正人がタイトルを獲得するなど、ENDLESSのサポートドライバーが猛威を発揮。3クラスでチャンピオンを輩出することによって、ブレーキアイテムのパフォーマンスを証明した。
2018年の全日本ラリー選手権/Japanese Rally Championship 2018
 2018年の全日本ラリー選手権(JRC)は全10戦に開催ラウンドが拡大。これまで以上に過酷なシリーズとなるなか、4WDターボ車両で争われるJN6クラスで素晴らしいパフォーマンスを見せたのが、SUBARU TEAM ARAIの新井敏弘だった。

 シーズン序盤こそ足踏み状態が続いたものの、ENDLESSのモノブロックキャリパーなど最新ブレーキシステムを装着したVAB型スバルWRXを武器に第4戦の久万高原ラリー(愛媛県/グラベル)でシーズン初優勝を獲得。その勢いはシーズン終盤まで衰えることなく、第5戦のモントレー(群馬県・長野県/グラベル)、第6戦のARKラリー・カムイ(北海道/グラベル)、第7戦のMSCCラリーinいわき(福島県/グラベル)を制するなど、新井は驚異の4連勝を達成し、タイトル争いを支配していた。

 第8戦のラリー北海道(北海道/グラベル)は2位に惜敗するものの、第9戦のMCSCラリー・ハイランドマスターズ(岐阜県/ターマック)では「タイヤがすごく良くなっていた」と語るように、難攻不落のターマックイベントを攻略して今季5勝目を獲得し、最終戦を待たずしてJN6クラスのタイトルを獲得している。

 そして、11月3日~4日、愛知県新城市を舞台に争われた第10戦の新城ラリーでも、新井は今シーズンを締めくくるべく、林道ターマックで素晴らしい披露。8本中3本のSSでベストタイムをマークして3日のレグ1を制すると、4日のレグ2でもポジションをキープして今季6勝目を獲得する。「昨年はトラブルが多かったけれど、今年はメカニックが頑張ってくれたおかげでトラブルも少なく、きちんと戦うことができた」と勝因を語るように、新井が2015年以来、自身3度目の最高峰クラス王者に輝いた。

 またJN6クラスではLUCK SPORTの勝田範彦もENDLESSユーザーのひとりで、ENDLESSのブレーキシステムを装着したVAB型スバルWRXで躍進。第3戦のラリー丹後(京都府/ターマック)でシーズン初優勝を獲得するほか、第8戦のラリー北海道も制するなど新井とともに激しいタイトル争いを展開していた。残念ながらラリー前に怪我をしたことで第9戦のMCSCラリー・ハイランドマスターズを欠場、タイトル争いから脱落することとなったが、最終戦の新城ラリーを2位で締めくくり、ランキング2位を獲得した。

 さらにADVAN-PIAA Rally Teamの奴田原文雄もENDLESSのサポートドライバーで、ENDLESSのブレーキシステムを装着した三菱ランサーエボリューション10でトップ争いを展開。第2戦のツール・ド・九州(佐賀県/ターマック)を制するなど、持ち前のパフォーマンスを披露している。その後は苦戦をしいられ、タイトル争いからは脱落したものの、最終戦の新城ラリーを3位で締めくくり、ランキング3位で2018年のシーズンを終幕。ENDLESS勢はJN6クラスでトップ3を独占した。

 一方、2500ccのFF車とR3やR2などのグループR車両で争われる二輪駆動のトップクラス、JN5クラスでもENDLESSユーザーが躍進している。なかでも、素晴らしいパフォーマンスを披露したのが、MATEX-AQTEC RALLY TEAMの小濱勇希で、ENDLESSのモノブロックキャリパーを採用したシトロエンDS3 R3で猛威を発揮。第3戦のラリー丹後、第4戦の久万高原ラリー、第5戦のモントレーと3連勝を達成している。その後は優勝こそ果たせなかったが、安定した走りでポイントを重ね、第9戦のMCSCラリ・ハインラドマスターズで3位に入賞し、最終戦を待たずしてJN5クラスのタイトルを獲得。最終戦の新城ラリーではギアボックストラブルに祟られながらも、3位で表彰台を獲得している。

 また1500cc~2500ccまでの車両で争われるJN4クラスでもENDLESSのサポートドライバーがタイトル争いを展開している。MATEX-AQTEC RALLY TEAMの関根正人がスズキ・スイフトで第7戦のMSCCラリーinいわきを制するほか、着実な走りでポイントを獲得。最終戦の新城ラリーは上位ランカーが相次いで苦戦を強いられるサバイバルラリーと化したが、関根は粘り強い走りで4位入賞を果たし、逆転でJN4クラスのタイトルを獲得した。

 そのほか、1600cc以下のコンパクトカーで争われるJN1クラスでは、ルノー・トゥインゴを駆る大橋逸夫をサポート。目立ったリザルトこそ残せなかったものの、希少なインポートカーでチャレンジした姿勢は賞賛に値する。

 このように2018年のJRCではENDLESSユーザーがJN6クラスで上位を独占するほか、JN5クラス、JN4クラスも制覇。3クラスでタイトルを獲得することよって、ブレーキアイテムのパフォーマンスをアピールすることに成功している。
ギャラリー
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