
15シーズン、苦しみながら勝ち取ったチャンピオン。今シーズンは連覇を狙うことになるが、取り巻く状況は昨シーズン以上に厳しくなる。参戦する以上は勝ちたい。しかし、勝利だけを追求していくと、当チームが根底に置いている、ブレーキを中心としたスポーツパーツの開発、新人ドライバーの育成、モータースポーツ界への貢献などが崩れてしまう。そんな状況の中、当チームはBMWからGT-Rにスイッチして闘う。16年モデルのGT–R(FIA GT3マシン)のディスクローターには、当社が開発を重ねてきたディスクローターが標準装着されているため、これまでのように旧年式のマシンを選んで公認申請することなく走ることができる。
2番手はYUKE TANIGUCHI。3番手にポジションをあげてコースに戻ったYUKE TANIGUCHIは、1分56〜57秒台で逃げる15秒ほどあったリードはジワジワと迫るが、BMWのドライバーはプラチナ。20ラップ近く3番手のポジションを守るばかりか、4番手に後退してからも引き離されることなく1〜2秒以内の遅れで付いていく。75ラップ目、YUKE TANIGUCHIに不運が襲う。遅いマシンをパスする際にラインのアウト側に飛び散っているタイヤのカスを多量に拾ってしまい、
いっきにペースダウン。これでその差は15秒にまで広げられてしまう。78ラップ過ぎ、2回目のピットストップが始まる。当チームは80ラップ過ぎ。ピットに滑り込んできたYUKE TANIGUCHIから峰尾にスイッチする。3番手にコースに戻った峰尾は、2ラップをかけてタイヤを暖め、マシンの状態をチェック。追い上げに入る。2番手のGT-Rとの差は約1ラップ遅れ(100秒)後方はこの時点ではマクラーレンでその差は5秒。その後、マクラーレンはピットに入り、代わって4番手に上がってきたメルセデスとの差は35秒。峰尾は前を走るGT-Rにターゲットを絞り込む。トップを走っていたGT—Rがドライブスルーのペナルティが課され2番手に後退。峰尾のターゲットは、2番手に後退した5号車に変わる。その差は約60秒。峰尾はピットからの指示により抑えての走りながらも、その差を30秒強にまで詰めて、122ラップ過ぎ、ピットに滑り込んでくる。
[ プライバシーポリシー ] [ 環境への取り組み ] [ 通信販売法に基づく表記 ]