SUPER耐久 2018 レースレポート
第2戦 13号車 スポーツランドSUGO
[予選/4月28日(土)] 13号車 2位
Aドライバー/小河 諒…… 4位 AM 8:30〜 15分間 ドライ
Bドライバー/高橋 翼…… 3位 AM 8:55〜 11分間(赤旗により終了) ドライ
Cドライバー/花里祐弥…… 4位 20分間 ドライ
Dドライバー/呉 良亮…… 4位 AM 9:20〜 18分間(赤旗により17分間中断)
予選レポート
第2戦の舞台はスポーツランドSUGO。
当チームに限らず、チャンピオンを狙うチームにとって、このSUGOラウンドは重要な一戦だ。24時間で闘う富士ラウンドが大きなカギを握るのは言うまでもないが、富士で結果を残すためには、このSUGOラウンドでいくつかの課題を解決しておかなければならない。
例えば……速さ。いくら速くてもエンジンやミッションに負担がかかってはどうにもならない。タイヤの消耗、燃費などなど一つでもクリアしておきたい。今回のSUGOラウンドは、見た目以上に重要なレースだった。
第2戦のSUGOラウンドは3時間レース、開幕戦のように全クラスでの決勝ではなく、Gr-1と2に分けられて行われた。ちなみに当チームが走らすハチロクはST-4クラスなので、土曜日の午前中に予選、午後に決勝レースというタイムスケジュールの中での進行だった。
Aドライバーの小河は4番手。Bドライバーの高橋も2番手につけ、最終予選結果は2番手。最高位につけることができた。開幕戦の鈴鹿の時と比べれば、確実に戦闘力はアップしているのだが、2戦連続のポールポジションにつけた86号車とは、約1秒差をつけられている。マシンの現状だけで言えば、あまりにも大きな差がつけられてしまっている。各部のセットの見直しが必要だ。厳しい状況なことには変わりないが、決勝で86号車に食らいついていける位置につけたのは大きい。結果はともかく、当チームのハチロクに足りない部分がしっかりと見えてくるはずだ。
[決勝/4月28日(土)] 13号車 3位
PM 2:23 スタート 3時間レース(PM 5:24チェッカー) ドライコンディション
決勝レポート
予選とC/Dドライバーの走行が終了した午前10時過ぎから決勝レースのスタート進行が始まる午後1時時過ぎまでの約3時間の間に、各部をチェックして決勝レースに備える。ポイントを抑えてのチェックも24時間レースを戦うには重要となってくる。すべてが富士24時間に向けての練習となる。
午後2時20分過ぎ、セーフティカーが抜け、スタートが切られる。開幕戦に続いて、スタートのステアリングを握るのは高橋。3番手からスタートした55号車に一瞬、並びかけられるが、2番手を死守する。オープニングラップから速さを見せる86号車は1秒先に……。この日も86号車は恐ろしく強い走りを見せた。1分34秒台のラップを重ね、10ラップ目には8秒、20ラップ目には15秒先を走っていた。
一方、高橋は2ラップ目に55号車に2番手のポジションを奪われ3番手に後退。ただ、この日の高橋は、集中力が途切れることなく、55号車の背後につけ、30ラップにわたって熱いバトルを繰り広げた。レースが大きく動いたのは33ラップ過ぎだった。コース上にオイルが出てしまい34ラップ目にセーフティカーが入り20分近くレースをコントロール。この間にレギュレーションで義務つけらえている2回のピットストップを終わらせる。当チームもまず35ラップ目に花里、37ラップ目に小河にスイッチ。燃料は満タン。タイヤも4本を交換して、チェッカーまで走り切る作戦に切り替えた。
セーフティカーが抜けたときのポジションは4番手。トップにいる58号車、2番手の77号車はピットストップしていないので、事実上の2番手。86号車の前に出た形となる。しかし、86号車の速さは異常だった。瞬く間に小河は抜かれ3番手に後退。それでも大きく引き離されることなく86号車を追う。
53ラップ過ぎに2回目のセーフティカーがレースコントロールするがポジションが大きく変わることなく、トップ3台は1〜2秒の中でバトルを繰り広げる。70ラップを過ぎたあたりからトップ2台のペースがアップ。小河は1分35秒台とこれまでと変わらないラップタイムなのだが、86&55号車は1分34秒台。じわじわと引き離されてしまった。
結局、この差を詰められず、第2戦SUGOラウンドは3番手でのチェッカーに終わった。ランキングは2番手と変わらないが連勝した86号車とは17.5ポイントも差が広がってしまった。次回の富士ラウンドでも勝たせてしまうと……。万事休す。86号車の連勝を止め、プラス13号車の優勝を誓って、ホームグランドとも言える富士スピードウェイに乗り込む。
ギャラリー
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