SUPER耐久2017 レースレポート
第3戦 13号車 鈴鹿サーキット
過酷な24時間レースで上位争いを展開!ENDLESSユーザーが計6クラスで勝利を獲得
~シューベルト・モータースポーツのBMW M6 GT3が11位、12位で完走!~

概要/Outline
 2017年のニュルブルクリンク24時間レース(以下、ニュル24時間)が5月25日~28日、ドイツ南西部のサーキット、ニュルブルクリンクを舞台に開催。今大会にも計160台のマシンがエントリーしており、国内外のモータースポーツで活躍するENDLESSも2台のM6 GT3を投入するBMWの有力チーム「シューベルト・モータースポーツ」を筆頭に数多くのチームをバックアップ、40台以上のユーザーが過酷な24時間レースにチャレンジした。

 今大会は好天に恵まれ、レースウィークは例年以上に気温が上昇。真夏のようなコンディションとなったことから、シューベルト・モータースポーツは苦戦を強いられることとなったが、それでも20号車が11位、19号車が12位で完走。そのほか、計6クラスでクラス優勝を獲得するなど、2017年も数多くのENDLESSユーザーがサバイバルレースで躍進した。
ニュルブルクリンク24時間レースの特徴/About Nurburgring 24 Hours Race
 ドイツの最大都市、フランクフルトから北西に位置する山岳サーキット、ニュルブルクリンクを舞台にした24時間の耐久レースで、1970年にドイツの自動車連盟、ADACが主催するローカルイベントしてスタート。当初は草レースとして人気を集めていたが、1990年代に入ると世界各国の自動車メーカーやタイヤメーカー、パーツメーカーが参入するようになり、ル・マン24時間レースに次ぐ人気の国際レースへ発展した。

 舞台となるニュルブルクリンクは1927年に建設されたサーキットで、ニュル24時間は約20kmの北コースと約5kmのグランプリコースを組み合わせた約25kmのロングコースで開催されている。とくにノルドシュライフと呼ばれる北コースは170以上のコーナーを有するほか、高低差も300mmと激しいアップダウンを持つ過酷なサーキットで、エスケープゾーンが狭く、路面もバンピー。しかも、気まぐれな天候の影響により、路面コンディションが不安定となっていることから、コースの東側がウェット、西側がドライ……といったことも珍しくはない。そのため、ニュル24時間では常に脱落者が続出するサバイバルレースが展開されているのだが、同レースにおいてもENDLESSは豊富な実績を持つ。

 これまでENDLESSはポルシェ911を投入する地元の有力チーム、マンタイレーシングをサポートしており、常にトップ争いを展開してきた。同コースの最高スピードはクルマによって300km/hに達するほか、前述のとおり、コーナー数もアップダウンも多いことからブレーキにとっては過酷なシチュエーションとなっているものの、マンタイレーシングはENDLESSのブレーキパッドを武器に抜群のパフォーマンスを披露。スピードはもちろんのこと、ブレーキ無交換を含めた優れたレースマネジメントで、これまでENDLESSをパートナーに計4度の勝利を獲得している。さらに2012年および2014年の大会では同じくENDLESSがサポートするアウディのカスタマーチーム、フェニックスレーシングのR8が勝利を獲得するなどニュル24時間でも躍進。その実績は高く評価されており、2017年も数多くのチームがENDLESSのブレーキアイテムを採用している。特に今大会ではブレーキパッドのみならず、多くのチームがローターを採用するなど、そのパフォーマンスが高く評価されている。
レースレポート/Race Report
 世界一の草レースの愛称を持つニュル24時間が5月25日~28日に開催。今大会にも計160台がエントリーしており、40台以上のENDLESSユーザーが過酷なイベントにチャレンジした。  2017年は名門チーム、BMWチーム・シュニッツァーがBMWのワークスチームとして2台のM6 GT3を投入するほか、2018年のリリースに向けて開発が進められているBMWのニューマシン、M4 GT4が参戦するなど注目度の高いイベントとなるなか、26日、真夏のようなコンディションのなかで行なわれた予選で抜群のパフォーマンスを見せたのは、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスの704号車、SCG003Cだった。ダンロップタイヤを武器にトップ30予選を制覇、SCG003Cが決勝のポールポジションを獲得する。一方、上位進出が期待されていたシューベルト・モータースポーツのM6 GT3はミシュランタイヤが路面コンディションに合わずに低迷、20号車が17位、19号車が23位に出遅れることとなった。

 そのほか、地元チーム、LMSエンジニアリングのアウディTTやトヨタの社員チーム、TOYOTA GAZOO RacingのレクサスRCなど強豪が揃う激戦区、SP3TクラスでもENDLESSのサポートチーム、STIは想定以上の気温に苦戦を強いられる。クラス3連覇に向けて2017年式のスバルWRX STIを投入するものの、予選ではアウディTT、レクサスRCの先行を許すこととなり、クラス3番手にとどまることとなった。  このようにENDLESSのサポートチームが例年以上に上昇した気温に苦戦を強いられるなか、27日の15時30分、24時間の決勝が幕をあけた。スタート当日も好天に恵まれ、真夏のような太陽がアスファルトを焦がしたことから、ENDLESSがサポートするシューベルト・モータースポーツを筆頭にミシュランタイヤ勢は苦戦を強いられる。それでも日没を迎え、気温および路面温度が低下するナイトセッションを迎えるとシューベルト・モータースポーツの2台のBMW M6 GT3は激しい追い上げを開始。残念ながら上位入賞こそ逃したものの、数多くの強豪チームが脱落するなか、シューベルト・モータースポーツの2台はサバイバルレースを走破し、20号車が11位、19号車が12位で完走を果たした。  なお、チェッカーまで残り30分を切った段階で雨が降り始めるなど、レースは予想外のハプニングでフィナーレを迎えるなか、予選で2位につけるほか、決勝でも終始レースを支配したアウディスポーツ・チームランドのアウディR8 LMSが総合優勝を獲得した。予選で21位に出遅れていたローヴェ・レーシングの98号車、BMW M6 GT3が殊勲の2位入賞を果たし、予選で3位につけていたアウディスポーツ・チームWRTの9号車、アウディR8 LMSが3位で表彰台を獲得。これに対して注目を集めたBMWチーム・シュニッツァーは予選18位の42号車が4位につけるものの、予選10位の43号車は他車と接触し、リタイアすることとなった。  一方、アウディTTとレクサスRC、スバルWRX STIによる三つ巴のバトルが注目を集めたSP3TクラスではアウディTTがレースを支配。その背後でレクサスRCとスバルWRX STIの日本車が激しい2番手争いを展開する。この一騎打ちで主導権を握ったのはENDLESSがサポートするSTIで、序盤で2番手に浮上し、首位のアウディTTを追走するものの、28日の早朝に他車と接触して3番手に後退するほか、チェッカーまで3時間を残してエンジンルームから出火し、そのままリタイアに。結局、LMSエンジニアリングのアウディTTが激戦区のSP3Tクラスを制し、トヨタの社員チーム、TOYOTA GAZOO RacingのレクサスRCが2位につけた。

 そのほか、SP3クラスに2台のトヨタ・カローラ・アルティスを投入するTOYOTA GAZOO Racing Team ThailandもENDLESSのサポートチームで、123号車が総合103位、SP3クラス8位、124号車が総合104位、SP3クラス9位で完走。粘り強い走りを披露するほか、その他のクラスでもENDLESSユーザーが活躍、計6クラスでクラス優勝を獲得するなど、2017年のニュル24時間でもENDLESS勢が抜群のパフォーマンスを披露している。

全体でも総合上位20台中11台と半数以上をENDLESSユーザーで占めている。 なお、ENDLESSではパドックの商業エリアにブースを初出展。多くのチーム関係者、関連企業のスタッフが訪れ、今後のディストリビューションのプレゼンテーションを実施するなど、ニュル24時間に合わせてヨーロッパでのマーケティングを実施している。
ギャラリー
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