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■[予選] 3号車 嘆願書による最後尾スタート
Aドライバー/YUKE TANIGUCHI…… 2位 PM 1:00〜 ドライ
Bドライバー/峰尾恭輔…………… 未出走 PM 1:50〜 ドライ
Cドライバー/元嶋佑弥…………… 未出走 PM 2:45〜 ドライ
昨シーズンに引き続き、今シーズンのスーパー耐久レースもまた、ツインリンクもてぎを舞台に開幕した。 昨シーズンのST-Xクラスを振り返ると、マシンの戦闘力不足に加え、ドライバーのレベル差やその使い方などで苦しめられた。それでもシリーズ中、最長となる富士ラウンドでは、チームが一丸となり、宿敵のGT-Rを倒し勝利を掴んだ。今シーズンはさらなる上の戦いができるように、マシンは同じBMW Z4 GT3(FIA GT3規定マシン)ながら、2013モデルにスイッチ。基本的には昨シーズン走らせていた2011モデルと大差はないが、電子制御部や冷却系など細かい部分に手が加えられ、確実に戦闘力はアップしている。ドライバーに関しては、プラチナ(プロ)とジェントルマン(アマチュア)の見直しが図られ、乗車時間も細かく設定された。これにより熱いバトルが行えるようになったのは間違いない。
さらに、Cドライバーに若い元嶋佑弥を起用。元嶋は九州の福岡県出身。2012シーズンのスーパーFJ日本一決定戦では日本一に輝いている。その後は86レースやポルシェカップに参戦。昨シーズン、当チームのBMWのステアリングを握った飯田章選手の推薦もあり、Cドライバーとして登録。峰尾、YUKE TANIGUCHIこと谷口とともにチャンピオンをめざす。
ところが……。今シーズンも波乱の幕開けとなった。それはAドライバーによる予選のときだった。今シーズン、当チームのAドライバー登録はYUKE TANIGUCHI。そのYUKE TANIGUCHI は、4ラップ目にクラス2番手となる1分53秒404をマーク。タイムを詰める自信があったYUKE TANIGUCHI は、一度ピットストップした後、再びコースに入る。ところがパワーなく異音が……。すぐにピットに戻りチェックすると、EXマニホールドが割れていた。
万事休す。スペアパーツもないし、仮にあったとしても交換するのに2時間以上はかかる。既にレーシングスーツを着て待っていたBドライバーの峰尾だが、ステアリングを握ることなくスーツを脱ぐことになってしまう。
エンジンを降ろさないと外せないEXマニホールド。素材がチタンなので、簡単には修復できない。もてぎ近くのレース仲間のところに持ち込み溶接して直す。結局、作業のすべてが終わったのは、日が変わってからだった。メカは遅い深夜の夕食、ホテルに戻りシャワーを浴び、3〜4時間の睡眠で再びサーキットに向かうことになった。
Bドライバーの峰尾が走っていないため、正式結果は予選落ち。ただ、エントリー台数が予選落ち台数にまで達していないので嘆願書を出し、最後尾スタート(決勝当日のフリー走行で、峰尾、元嶋ともに基準タイムをクリアすることが条件)が認められた
■[決勝] 3号車 優勝
PM 12:19 スタート 5時間レース(PM 5:19チェッカー) ドライコンディション
決勝当日のフリー走行では、エンジンの確認だけでなく、サスペンションのセットも大きく変更したため、チェックする項目は多かった。しかし、1分53秒003をマークして、このセクションのトップに立った。
最後尾スタート。スーパー耐久のスタートは、2グループ(グループ1:ST-X/ST-1/ST-2/ST-3 グループ2:ST-4/ST-5)に分けられているので、グループ1の最後尾からスタートすることになる。とはいえ、ST-2とST-3の計12台をパスしないことには始まらない。
すでに失うモノがない当チームは、大胆な策に出た。まず、天気だ。夕方から雨の予報。乗車時間が限られている峰尾をこの時間帯に走らせることにした。イイ感じで乗れているYUKE TANIGUCHIにスタートを託し、そこから元嶋が続く。あとは天候次第で峰尾、もしくはYUKE TANIGUCHIをもう1回走らせるなど臨機応変に対応できるようにした。
結果的にこの作戦がズバリ的中。YUKE TANIGUCHIはオープニングラップで9番手にまで浮上。2ラップ目には、この時点でST-Xクラス7番手を走るメルセデスから遅れること6秒の8番手にまで追い上げていた。YUKE TANIGUCHIはジェントルマンドライバーだが、その中ではトップクラス。とにかく、安定していたし乗れていた。10ラップ目には5番手にまでポジションを上げて追い上げる。GT—Rは燃費、ブレーキなどへの負担を考えてか、プラチナドライバーがステアリングを握っているが、思ったほど逃げられない。
40ラップ目、YUKE TANIGUCHIが駆るBMW Z3がピットに滑り込んでくる。給油、タイヤ交換を70秒弱で終わらせ、元嶋に乗り換わったBMW Z3をコースに送り出す。マシンから降りてきた YUKE TANIGUCHIは、これまで見せたことがない満面の笑顔で「楽しく走れた」と話す。
元嶋も初めての耐久だが、タイムの落ち込みも少なく安定したタイムでラップを重ねていった。5番手でコースに戻った元嶋は、50ラップ目に4番手、66ラップ目には3番手にまでポジションを上げた。さらに72ラップ目には2番手。予定通り80ラップを走ったところでピットに入ってくる。ここでもタイヤ交換など一連の作業を70秒弱で終わらせる。雨は降らないと判断し、峰尾を送り込む。マシンからおりてきた元嶋もYUKE TANIGUCHI 同様「S耐って楽しいですね」と笑顔で話す。マシンから降りてくるドライバーがみんな笑顔というのも久々だ。
3番手でコースに戻った峰尾は、1分54〜55秒台でのラップタイムでトップ2台に迫る。97ラップ目に2番手、100ラップ目には50秒近くあった差をひっくり返してトップに躍り出る。それでもペースを落とさず、逃げる。
最後は元嶋が締めくくる。YUKE TANIGUCHIが「頑張ってトップでチェッカー受けてこいよ」と元嶋を送り出す。元嶋もマシンに慣れてきたのか、峰尾に迫る1分54秒台も交えながらの走り。結局、当チームのBMW Z3は、2番手のGT-Rに60秒以上の差を付けて開幕ウィン。
「ポール トゥ ウィン」はよく耳にする。しかし、「ペケ トゥ ウィン」というのは……。あまり聞いたことがない。EXマニホールドが割れたときは、またしてももてぎの魔物に取り付かれたかと思ったが、今回は違った。勝利の女神が見守ってくれていた。
最高のスタートを切った2015シーズン。とはいえ、GT-Rの速さには真っ向勝負しても勝ち目はない。ポルシェの強さも侮れないし、メルセデスもこのまま黙っているとは思えない。残り5戦、どんな苦境が待ち受けていようとも、今回のレースのように「笑顔が耐えない」そんな雰囲気を続けていきたい。次回はSUGO。皆さん、応援よろしくお願いします。
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