8時42分、3時間耐久レースがスタート。ポールポジションからスタートしトップを順調に走行。#86 TOM'S SPIRIT GR86がハイペースで追い上げてくるも、小河は懸命な走りで順位を守り切る。#3は25周目にピットイン、ドライバーは小河から坂へ交代。タイヤ交換を行わず給油のみにしたことで最小限のピットストップに留めることが出来た。
坂はコース復帰し実質2位を走行。しかしスタートから50分ほど経過するタイミングで時折雨がパラつくコンディションに。だが、前戦からST-4クラスは溝有りラジアルタイヤのPOTENZA RE-12Dになったことで、土砂降りでなければタイヤを交換せずに走行可能。とはいえドライ路面と比べるとグリップが減るのは必須だ。スピンやコースオフに気を付けつつラップタイムを落とさずに周回を重ねていく。
63周目、坂から菅波にドライバーチェンジ。タイヤ交換と給油を行なうフルサービスのピットインで残りの勝負を菅波に託す。残すは約70分。トップの#86とは約1分20秒の差。1周1~2秒詰めるペースで走行し追い上げる。1周1.5秒詰めれば残り時間内で追いつく計算だ。
残り時間30分でトップとは29秒差。時間からすると残り周回は19周だ。残り20分で約20秒差まで迫る。緊迫の追い上げが続く。残り5分で約9秒差。残り3分で約6秒差。残り1分40秒で差は3秒4…。
そしてついに109周目に#86の背後まで迫る。しかしコントロールタワーではチェッカーフラッグが用意されはじめる。万事休すかと思われたが、背後に迫っていた総合トップの#61 Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptが#3の背後でチェッカー。これによりギリギリでチェッカーフラッグが掲示されず、もう1周のチャンスが生まれた。そして110周目、ついに#86をパスしてトップに浮上。菅波はそのまま逃げ切り優勝。ファイナルラップにトップに立つという劇的な展開で、今シーズン初優勝を飾った。またENDLESS SPORTSとしてもGR86にスイッチして初優勝と記念すべきレースになった。
Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
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