SUPER耐久 2017 レースレポート
第4戦 13号車 オートポリス
[予選/7月15日(土)] 13号車 5位
Aドライバー/小河 諒…… 6位  PM 1:00〜 1:20 ドライ
Bドライバー/高橋 翼…… 5位  PM 1:30〜 1:50 ドライ
Cドライバー/花里 祐弥…… 4位  PM 2:00〜 2:20 ドライ
予選レポート
開幕から連続してお立ち台に上がっている当チームだが、シリーズランキングでトップに立つ86号車との差は、第3戦の鈴鹿ラウンド終了時点で18ポイントにまで広げられていた。
このオートポリスで優勝、もしくは86号車の前でチェッカーを受けないと、自力でのチャンピオンは断たれてしまうことになる。なんとか踏ん張りたかったのだが……。

ピット内でも30℃に迫る暑さの中で始まったGr.2(ST4/5クラス)の予選。前日のフリー走行でいろいろなセットを試すも、ピタッと決まったセッティングが見つからない。まさに手探りでいくしかない。そのためか、Aドライバーの小河、Bドライバーの高橋ともに気持ちだけが先行してしまい、攻めすぎた感があった。総合結果はクラス5番手。食らいつかなくちゃいけない86号車は、A/Bドライバーともに2分4秒台にのせる速さで、合算タイムでは当チームよりも3秒以上も速い。確かにBドライバーの高橋は、オートポリスを走るのが初めてで、まだまだ、タイムが上がる余地は残されている。小河は細かな部分でタイムを上げられるし、Cドライバーの花里も課題を克服すれば、決勝ではもっと詰められるはずだ。
だからといって、何とかなるかと言うと、セッティングの変更程度で86号車を追いつめられる状況ではないし、他のハチロク勢、S2000など速いマシンがいて、表彰台も厳しい状況に追い込まれている。とにかく、今回のオートポリスではエンドレスらしい粘りの走りでなんとか食い下がるしかなかった。
[決勝/7月16日(日)] 13号車 4位
PM 8:34スタート 3時間レース(AM 11:36チェッカー)ドライコンディション
決勝レポート
Gr.2の決勝レースは、朝の8時30分過ぎのスタート。さすがに暑さはそれほどでもないが、やや霧がかかるなど、何が起こっても不思議ではない天候の下、レースは始まった。

3列目、5番手からのスタートとなった当チームのハチロク。スタートは小河だ。
スタートダッシュを決めたいところだったが、明らかに遅い。オープニングラップで6番手、2ラップ目には7番手にポジションを落とす。しかも、6番手のマシンに追走する感じではなく、引き離されていく。ピット裏では「エンドレスはなにかトラブルを抱えているみたいだ」とライバルチームは囁いているのが聞こえてくる。たしかにそう思われても仕方ない。逃げる86号車が2分4秒台なのに対し、当チームのハチロクは、エースの小河がステリングを握っているのに6〜7秒だったのだから……。
実は当チーム、今回のレースではピットストップのタイミングなどで、最大限タイムロスを抑える作戦で挑んだ。もちろん、セーフティカーが入ったりすれば、この作戦は瞬時に崩れ去ってしまう。でも、ここまで追いつめられた当チームが出きるのはこれしかなかったのだ。燃料は満タン。とにかく、小河が引っ張れるところまで引っ張る。クラストップの86号車が29ラップ過ぎに1回目のピットストップを行ったのに対し、当チームは45ラップまで引っ張った。 この1回目のピットストップで花里にスイッチ。花里にとっては、これがS耐のデビュー。とはいえ、緊張などしている暇はない。もちろん、ここで緊張してミスをするようだったら、この先のシートはなくなるかもしれない。オーナー一族でもそんなに甘くはない。エンドレスとはそういった厳しさもある。 給油はせず、タイヤ交換のみでコースに送り出す。タイヤ交換もドライバー交代もロスなく済ませ、花里は3番手でコースに戻る。目の前にはS2000、後方にはロードスター。何年も走り続けているベテランドライバーでも厳しい状況の中、花里は3番手のポジションを守ることに成功。 予定通り、5ラップを走りきったところでピットに戻ってくる。
高橋にスイッチ。当然、タイヤは交換しない。燃料は走りきるだけの量しか入れない。結局、ライバル勢よりも2回のピットストップで約40数秒稼ぎだすことに成功した。
高橋は4番手でコースに戻る。55ラップ過ぎ、トップの86号車が2回目のピットストップ。86号車は2番手、事実上のトップでコースに戻り、当チームとの差は約40秒弱。チェッカーまでの時間などからすると、1秒以上速いラップタイムで追撃しないといけないことになる。86号車にトラブルでもない限り逆転はあり得ない。それよりは後方にいるS2000、さらにはロードスターの存在が気になる。当チームのマシンは、この時点で2分7秒台でのラップが限界なのに対し、後方にいる2台は2分5〜6秒台と言う驚異的な速さで迫ってくる。
チェッカーまでの残り時間、ライバルたちとのラップタイム差……。机上の計算ではなんとか2番手を死守できる。 しかし、実際はそんなに甘くなかった。なんとか2番手でチェッカーを受けることはできたが、その差はわずか0.9秒に過ぎなかった。あと1ラップ、チェッカーが出るのが遅かったら、完全にやられていた。
いずれにせよ、今回は各自が100%以上の仕事をして守った表彰台だ。これで当チームのハチロクは、2015シーズンの岡山(第4戦)以来続いている表彰台の連続記録をゼッケンと同じ13に伸ばした。
ただ、優勝でもなかったし、絶対条件だった86号車の前でのチェッカーもできなかった。ポイント差は24ポイントにまで広げられ、自力での連覇の夢は断たれてしまった。

今回のオートポリスではやれる限りのことをやって、2番手と言う結果を残すことができたが、まだまだ、課題は多く残されている。1ヶ月半ある富士ラウンドまでのインターバルで、このいくつもある課題を確実に克服して……。今季、初勝利を目指す。
ギャラリー
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