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■[予選] 13号車 クラス9位
Aドライバー/山内英輝……8位 PM 2:00〜 ドライ
Bドライバー/村田信博……11位 PM 2:55〜 ドライ 赤旗中断あり
Cドライバー/小河 諒……3位 PM 4:00〜 ドライ
前回の岡山ラウンドで僚友の3号車(BMW Z4)がST-Xチャンピオン獲得。そして最終戦ではダブルタイトルを目指して、ST-4クラスで走る13号車 ハチロクも発進する。
当チームが最終戦までに稼ぎ出したポイントは68ポイント。ランキングトップに立つのは、埼玉トヨペットが走らす52号車のハチロクだが、同ポイント(入賞回数などにより当チームは2番手)で並んでいる。ランキング5位(55.5ポイント)につけているトムス スピリットが走らすハチロクまでがチャンピオン争いに残るという、これまでにない熱い戦いとなった。
この最終戦では富士ラウンドで悔しい思いをした小河 諒が島谷篤史に代わってステアリングを握る。また、マシンは軽量化やフットワークの精密化するなど、戦闘力をアップして鈴鹿に乗り込んだ。ところが……。ストレートの速さでは、依然としてインテグラやS2000といったホンダ勢が速い。これだけでも脅威なのに、最大のライバルとなる52号車は、それ以上の速さを見せつけてくれた。
結果論から言うと、予選では当チームのハチロクよりも2.5秒も速かった。計測地点でのトップスピードでは20㎞/h近く速かった。この差はあまりにも大きい。セッティングうんぬんで詰められるタイム差ではない。過去に苦難を乗り越えながらチャンピオン奪取している当チームだが、ここまで差をつけられてしまうと笑うしかなかった。そのためか、ピット内にはピリピリとした雰囲気はない。どちらかというと、和やかな雰囲気だった。いつものようにしっかりと自分たちの力を出す。そうすれば結果は付いてくる。
予選でトップに立ったのは、52号車のハチロク。この時点でクラストップに与えられる1ポイントを加え、当チームは単独2位に下がり、チャンピオンになる為の条件がやや厳しくなった。 結局、当チームは大きなミスもなく、予選を走りきったが9位というポジションに沈んだ。
■[決勝] 13号車 クラス3位
PM 1:04スタート 3時間レース(PM 4:06チェッカー)ドライコンディション
決勝当日、早朝のフリー走行では、あれだけの速さを見せていた52号車のハチロクにもうひとつ伸びがない。三味線を弾いているのか、はたまた、本当に調子が悪いのか……。いずれにしても、当チームは9番手というポジションから52号車の前に出ないことには始まらない。ライバルの動向も見ないといけないが、まずは自分たちの走りができるかが重要なのだ。
決勝レースは、これまで通り、村田がスタートを務め、小河、山内と繋ぐいつもの作戦で挑むことにした。秋の日差しが差し込んでいるためか、日なたでは23℃近くまで外気温度は上がっているが、日陰に入ると20℃を切るところにまで下がる。やや冷たい風が吹く中で決勝スタート時間が近づく。ドライバーもメカニックも落ち着いている。ピット内はいつものエンドレスらしい雰囲気だ。すでにチャンピオンを決めている3号車のスタッフからも「これならいけるぞ」といった声が聞かれるほどいい雰囲気だった。
午後1時前、セーフティカーにコントロールされて、ゆっくりとフォーメションラップが始まる。1時04分、3時間先のチェッカーに向かってスタートが切られる。過去に経験したことがないような、まさに筋書きのないドラマの始まりだった。
村田はまずまずのスタートを切り、序盤は7〜9番手のポジションでラップを重ねていく。一方、トップ争いは52号車のハチロクを含む3台のマシンだが、52号車はマシンをいたわっているのか、3番手にまで後退してラップを重ねている。レースが大きく動いたのは、スタートから40分が経過し、当チームのマシンが14ラップ目に入ったときだった。ST-XクラスのGT-Rのリヤタイヤがバースト。フェンダー部が破損、その破片がコースに散らばったためにセーフティカーがコースに入る。セーフティカーが入ると、ST-4クラスではクラス2位で走っていても、ラップ遅れになる可能性がある。もちろん、その逆もあり、1ラップ遅れだったのが同一ラップになることもある。今回は後者のほうだった。大きく引き離されていた4番手以下の差がグッと縮まる結果となった。このタイミングで当チームは、1回目のピットストップを行う。9番手の位置にいた村田から小河にスイッチ、給油してコースに送り出す。絶妙のタイミングだった。小河は7番手でコースに戻る。約13分後の19ラップを走りきったところでセーフティカーが抜け、レース再開。ピットストップのタイミングを遅らせたチームなどもあり、セーフティカーが抜けるときに、小河は4番手にまでポジションをあげていた。
戦闘開始。前を走る3番手のマシンは、最大のライバル52号車のハチロクだった。しかし、5分も経たないところで、チャンピオン争いに残っていたS2000がスピン、そこにハチロクが突っ込む大クラッシュがあり、2回目のセーフティカー。大きなクラッシュだったため、回収に30分近くかかる。ピット内ではチェッカーまでの残り時間から燃料、タイヤの摩耗などを計算。残り1時間45分となったところで2回目のピットストップ。給油、タイヤ交換。そして山内にすべてを託してコースに送り出す。これで10番手までポジションを落とすが、レースが再開されると、ベストラップを叩き出しながらポジションをあげていく。
52号車とのタイム差は約20秒。52号車は当チームの走りに合わせて逃げているようにも見える走りだが、当チームはいくしかない。わずかながらだがその差は縮まっていく。そして、チェッカーまで40分を切ったところで、この日、3回目のセーフティカーが入る。2番手の52号車から約15秒遅れで走っていた山内。このセーフティカーにより、その差は一気に詰まる。52号車と当チームのハチロクの間にST-3クラスのマシンを1台挟む形で再スタートが切られる。その差は3秒近くあったが,ST-3クラスのマシンが抜けると、その差は1秒にまで近づく。チェッカーまで残り15分を切っている。山内の気迫ある走りで52号車の真後ろに付く。
まさに「テール トゥ ノーズ」「サイド バイ サイド」という言葉は、この2台の為にある言葉といっても過言ではないほどの熱いバトルがファイナルラップまで続く。山内がスリップに入っても、伸びがある52号車は抜けない。となれば、コーナーで挑むしかない。しかし、そう簡単には抜かさせてはくれない。山内がねじ込んでいけば締めてくる。
残り10分。デグナーの立ち上がりでは、完全に走行ラインを塞がれてしまい、山内はコースの外を走るしかなかった。何度も接触する。その度にあちこちで悲鳴が聞こえてくる。
そして、チェッカーまで2ラップとなったヘアピンで52号車に山内が並びかけ、立ち上がりで半車身ほど前に出る。ピット内には歓喜が……。しかし、次の瞬間、悲鳴に代わる。スプーンの中間近くでアウト側ギリギリまで膨らんでくる52号車。山内が避けなければクラッシュは免れないし、最悪、2台ともリタイアにもなりかねない。その時点で52号車はチャンピオンに限りなく近づく。山内はコースアウトするしかなかった。なんとかコースに戻るが、その差は1秒位以上に広がってしまう。この間に3、4番手を走っていたホンダ勢の2台にも抜かれる。でもチェッカーを受けるまで諦めない。山内は4番手でチェッカーを受けるがその差は0.552秒。シリーズ6戦を走りきって、わずか0.552秒でチャンピオンを逃すという結果になってしまった。悔しさだけでは諦めきれない瞬間でもあった。
最終的に2番手でチェッカーを受けたマシンがペナルティで後退した為、当チームは3番手に繰り上がり、表彰台に上がった。
悔しいレースとなってしまったがいろいろな面で得ることも多かった。ボーナスポイントが付くレースでの取りこぼし。もし、富士ラウンドで6位だったら……。追う立場と追われる立場での闘い方。どこまでがペナルティの対象となる走り(ライン取り、接触など)なのか。
いずれにしても、ドライバーはSUGOでは笑顔で、この最終戦では悔し涙で表彰台に上がり、メカニックをはじめとするスタッフは見守ることができた。そして、これまでに経験したことがないほど、チームがひとつになって闘ったシーズンであることも間違いない。来シーズンは今シーズン以上に熱い戦いが出来ることを信じて……。応援して頂いたファンの方々には「ありがとう」で締めくくります。さらにファンの方々、時間が作れるようでしたら、1月の初めに開催されるオートサロンで年間の表彰式がありますので、ともにこの喜びを共有できたら……と思います。
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